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日蓮大聖人・池田大作

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正本堂建立十周年記念祝賀の集い さらに死身弘法の御奉公

1982.10.12 「広布と人生を語る」第4巻

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1  謹んでお祝いのごあいさつをさせていただきます。
 昭和四十七年十月、八百万信徒の熱誠を結集して、ここ多宝富士大日蓮華山のふもとに、天空高く大正本堂が完成しましてから、ここに早くも満十年の歴史が広宣流布の軌跡とともに開かれてまいりました。
 そして総本山に秋冷の気満つる本日、一閻浮提総与・独一本門戒壇の大御本尊御建立の意義深き日に、血脈付法第六十七世御法主上人猊下の大指導を賜り、全国の信徒の代表一万余名がこの歴史的な御開の壮厳な儀式に参詣列座することができえまして、地涌の菩の属たる私どもにとり、これに過ぐる歓喜と栄誉はございません。ここに全信徒を代表しまして、御法主上人猊下に深く御礼申し上げるものでございます。
 ひきつづきまして、猊下の御慈悲と御配慮にあずかり、この大書院における祝賀の関にお招きをいただき、藤本総監殿をはじめ、御尊氏の諸先生方、また法華講ならびに学会の代表幹部一同が、親しく御法主上人猊下をお迎え申し上げ、僧俗和合して懇談のひとときを過ごさせていただくこととなり、一同を代表しまして、厚く厚く御礼申し上げるものでございます。たいへんにありがとうございました。
 なお、私は、この意義ある席をお借りしまして、ひとこと皆さまにご報告させていただきたいのであります。
 本日、御目通りのさいに、もったいなくも、またありがたくも御法主日顕上人猊下により、本日の深き意義を愛でられて、全正宗信徒、全学会員を代表しまして、褒賞の大曼陀羅を頂戴しましたことを、ここに謹み伏してご報告させていただくものでございます。
 もとより凡愚非才の私にとりまして、これ以上の名誉と、これ以上の果報はありません。ここにあらためて異体同心の皆さま方の心を心として御法主上人猊下に衷心より御礼申し上げるものでございます。
2  思うに、この数年間の激浪のなかにあって、いかに御法主上人猊下の御心を悩ませたてまつったことか、想像に絶するものがあると拝察申し上げますとき、難を忍ばれる尊き御慈悲に、わが身の信心いたらざるを恥じ、恐懼するのほかはございません。
 しかしながら、止まることを許されない広宣流布への仏意仏勅に、私はただただ「過去遠々劫現在漫々の謗法罪障消滅」を念じつつ、いまこそ凡愚の身にムチうつて、一身を妙法広布に捧げ、もって外護の誠を尽くしてのいる決心でございます。
 どうかよろしくお願い申し上げます。
 しかして、私の発願のひとつとしまして、今後、猊下の御指南を仰ぎつつ、未来に確固たる令法久住と広布の堅塁を大盤石ならしむるために、学会の秋谷会長ならびに執行部の方々の賛同を得て、全国に新寺院の建立をなし、もって御法主上人猊下の御慈悲に応えたてまつる決意でございます。この私どもの念願をなにとぞ御嘉納たまわりますようお願い申し上げるしだいでございます。
 また、正本堂建立にさいしましては、御先師日逹上人猊下にはかずかずの御指南と御慈悲をたまわりましたが、御心にかなう十分なる御奉公もできえず、心残りの思いであります。しかしながら、これらもすべて現御法主日顕上人猊下のもとに、ただただ死身弘法の御奉公あるのみと心に深く期しております。
3  ちなみに正本堂が建立されまして、この十年間に大御本尊様に参詣申し上げた信徒の数は、じつに千八百四十万有余名に達し、その御開の数は、なんと五千五十八回におよんだとうかがっております。
 そこで私どもは、新たな決意に立って、ただいま、御法主上人猊下の御言葉を拝しながら「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもなが流布るべし」との御聖訓のまま、これを末法万年の流れとすべく、次の二十周年をめざして、さらに勇猛精進し、また「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」との第二祖日興上人の御遺誡を身に体して、「一天四海皆帰抄法」の実現に向かい、なおいっそうの精進を、ここにお誓い申し上げるものであります。
 終わりに、御法主上人猊下のますますのご健勝と日蓮正宗の大発展を、全信徒を代表しまして心よりお祈り申し上げまして、私のごあいさつとさせていただきます。

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