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NSA合同会議 ”次の二十年”へ万全の前進

1981.7.5 「広布と人生を語る」第2巻

前後
1  NSAは、御法主日顕上人猊下の御指南のままに、あくまでもウィリアムス理事長を軸としてそれぞれが信頼しあいながら進んでいただきたい。
 ここに二十年の歴史を終えたNSAは、再びウィリアムス理事長を軸に、第一段階として五年間、第二段階として五年間、そしてその十年の節を中目標とし、二十年後を指標にすえながら、着実に具体的にかつ合議をいくたびもつみかさねながら長期的な構想をつくりあげ前進を願いたい。
 ともあれNSAは、本格的な信心と人材の再構築をする段階に入ったと思う。とこで、ウィリアムス理事長を議長として、各部の代表とともに、月に一、二回、定期的に合同会議を開催していくという、全体の合意にもとづく協議体制をしいたらどうか。(全員挙手で賛成)
 日本も北条会長を中心として、的確な合議性のもとに、各部が緊密に連絡をとりつつ、総合的に呼吸を一致させながら運営している。と同じく、NSAも多数の合意を得ながら、深く、広く、大きな前進をはかっていくべきであろう。
2  とうぜんのことながら婦人部、女子部の意見をおおいに参考にすべきである。またよくがんばった人をほめたたえてあげることを忘れてはならない。また、合同会議等においては、目的のためにおおいに意見を交わすことはとうぜんである。ともにひとたび合意で決まったことに対しては、全員で推進に全力をあげていただきい。
 幹部や職員は、世界文化センターや各方面の会場に集うメンバーに対しては、心からあたたかく迎えるべきである。皆の会館であるからだ。悩める人の信心の拠所として、すべての人々が”心から安心できる”というあたたかい雰囲気をつくっていくべきである。けっして官僚的になってはならない。
 またウィリアムス理事長も多忙のゆえ、あらゆる人たちが相談できる人としてマイク・キムラ、テッド・フジオカ、テッド・オオサキの三人の副理事長が相談部長の任につくことになった。
 広布の機関紙である「ワールド・トリビューン」は、皆で愛読しながら、広げ宣揚し、大切にしていくべきである。機関紙は、すべての「信心」と「広布」の推進力であり、伝播であり、その教団の生命力の発露であるからだ。
3  役職の上下にかかわらず、すべてのメンバーがたがいに信頼し、理解し、つつみあいながら進んでいただきたい。ここに仏法の仏法たるゆえんがあるからだ。
 幹部はつねに率先して仏道修行をしていくとの自覚を忘れず、包容力をもっていただきい。すぐに善悪をきめつけ、排除していくことはまことに愚かなことである。
 われわれはおたがいに仏様の子供である。尊い使命のある人である。信心のこと
 で、またその人を思う心で、親が子をしかるようにする場合があるであろうが、けっして人を感情でしかってはならない。
 ただ、包容力があればよいとして放置しておけば、傲慢になったり、組織を攪乱したり、法を下げたりするような場合がある。そうした行為があった場合は、信心の眼を開かせるために指導しなければならないことはとうぜんである。これらの立て分けを懸命に判断していっていただきい。
4  「なぜ」という問いの重要性を、幹部は忘れてはならない。いずれの行為においても、その「問い」に明確な「解答」がなければ、人々は心からの納得もできないし、また大切なる目標への行進も鈍ってしまうからだ。とくに欧米の思考方法として帰納的理論を無視できないからである。
 形式主義だけでは愚かである。ささいな形式を重んずるあまり、メンバーに窮屈な思いをさせてはならない。たがいに伸びのびと活動し、生活し、人生をエンジョイしながら信心の成長をはかっていただきたい。
5  日蓮正宗の伝統法義を厳格守り、われわれ学会の使命である広布の大精神を継承していくことの重要さ、大切さはとうぜんの理といってよい。
 その原則をうえに立ってNSAはNSAらしい伝統を築き、たがいに討議と試行錯誤をかさねながら、理想的な運営、会合等のあり方をつみあげていっていただきたい。
 最期に、今後二十年間、重要な広宣流布の時代に入ったことを自覚しながら、頑健な体と盤石な福運をつみかさねていただきたい。そして万代までの盤石なるNSAの基盤を、皆さま方の時代に築き上げる使命と誇りをもっていただきたい。私もそのために全力の応援をつづけるつもりである。

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