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日蓮大聖人・池田大作

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福岡県代表者の集い 悠々と信念強きリーダーたれ

1981.12.14 「広布と人生を語る」第2巻

前後
1  第二次世界大戦中、イギリス本土がナチ・ドイツの猛爆にあったときのことであった。ロンドンは、爆撃のため、もはや全滅になるとみえた。そのとき、当時の宰相チャーチルはゆうゆうと、炎のなかを、まりを両手で交互にほうりながら、指揮をとっていたといわれている。そのゆうゆうたる姿を見て、多くの避難民は心から安堵したといわれる。
 ”彼の一念が、あのように泰然とした一念であるならば、ロンドンは滅びない“と、多くの市民もまた、同じ一念となったのではあるまいか。
 ともあれ、”ヒトラーは、破壊主義の性格異常者である。その気違いじみたナチに敗北するようなことがあってはならない“――。平和を欲する国民の心には、その敵を絶対に許せないという良識からの炎が燃えたにちがいない。
 いま、正義の創価学会を攻撃し、破壊しようと操作する者もまた、ナチと同じような心理構造であるということを見ぬくならば、絶対に勝たねばならない。断じてかたなければ広布の道を開くことはできないと申し上げておきたい。
 皆さまはすべて、広布のリーダーである。ここで大切なことは、いかなる嵐のごとき難があったとしても、リーダーは、巌のごとき信念で”絶対に勝つ“という一念をもち、ゆうゆうとしていなければならないということだ。その姿に接して、会員は皆安心し、勇気をもつであろうことを忘れてはならない。
 リーダーの要件は、いずれの時代でも同じである。信念と確信の強い人でなければならない。誠実で魅力ある人でなければならない。人にきらわれたり、人が離れていくようであれば、リーダーとして失格である。
 さらに、健康でなくてはならない。つねに生きいきと健康で指揮をとり、健康な生活であるよう留意すべきである。
 また、商売、職場で光った存在でなければならない。そうでなければ指導力が衰えてしまうからだ。
 また、指導の立場にあっては、つねに平等を考えなくてはならない。そして、良識的でなくてはならない。
 このように立派な個人会館で勤行・唱題し会合をもたせていただいたことに感謝したい。かつては、創価学会は、まことに会館も少なく、また、小さい会館だけであった。会合等も多くは個人のお宅をお借りしておこなっていた。会合に大勢の学会員が集まり、床がぬけたり、二階が落ちたりして、内外に多大なご迷惑をかけてしまったこともあった。申しわけないかぎりである。
 そこで、自分たちの手で、自分たちの会館をという動きが澎湃として起こってきた。今日では文化会館もいくつかできあがり、安心して広布への行学に励んでいけることは、たいへんにうれしいことである。しかし創価学会の世帯数からみれば、会館数はまだまだ少ない。筑後方面もいくつかの会館があるが、本日の個人会館のほうがはるかに立派な創価学会の会館のようだ。(笑い) 
 日本中の個人会館を提供してくださっている方々に対して、この席をお借りして、心から感謝申し上げたい。なお、使用させていただいているわれわれは、感謝の心をもたなければならない。けっしてご迷惑をおかけしないよう細かなところまで気をくばって、提供者の方々にも喜んでいただけるようご配慮をお願いしたい。

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