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日墨親善記念勤行会 新しき二十周年の光めざして

1981.2.28 「広布と人生を語る」第1巻

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1  家族のような雰囲気で、むずかしいこともぬきにして、楽しく一夜を語りあいたい。まず最初に、メキシコ広布の先達であったイワダレさんの功績をたたえて、会館前のメキシコ一小さい庭(笑い)を“イワダレ庭園”と名づけることを提案したい。(一同、大賛成) 
 イワダレさんの跡を継いで、真面目で人柄のよい水城現本部長を中心にして、このように発展したメキシコ日蓮正宗の皆さまに、最大の敬意を表する。
2  皆さまと勤行して、いつも思うことは、まことに勤行・唱題が立派でありることである。勤行・唱題は、終生、この姿勢で貫きとおしていただきたい。信心は、勤行・唱題をしぬいた人にまさるものはない。絶対にその人が幸福になっていくことはまちがいないからだ。東京の幹部よりも皆さまのほうが、はるかに上手であるという声もある。(爆笑)
 このように正確に勤行・唱題を教え、指導してくださった先輩の方々の労苦はいかばかりであったことかと、心より御礼を申し上げたい。
3  このメキシコ会館は、小さい会館である。二十周年、二十五周年、または三十周年までには、なんとか立派な会館に建て替えたらどうかと提案したい。(大拍手)私どもも応援したいと思うが、信心の大切な姿勢は、自分たちの力で、自分たちのために、自分たちの労苦で建てようとするところにある。ゆえに水城本部長を中心ち、皆さま方の信心と功徳で、機を熟させていっていただきたい。それに呼応して、私どもも応援したいと思っている。だれかに頼るとか、だれかが何かをしてくれるという考え方は、信心の世界にあってはならないと思う。
4  きょうはお祝いであるし、簡潔に三点について申し上げたい。
 一、生活を大切にしていただきたい。男性は社会で働く、奥さん方は家庭を立派に支え、そして子供の教育に力を入れていただきたい。その余裕ある時間に、おおいに仏道修行である信心活動に励んでいただきたい。
 二、人生には、いろいろな悩みがある。したがって、勤行・唱題が出発であり結論ではあるが、遠慮なく先輩と相談していただきたい。一日も早く悩みの生活を脱皮しながら、よき人生を開いていただきたい。信心の世界にあっては、信心即生活という意義から、たがいに尊重し、信頼しあいながら、その相談が家庭のような気持ちで、よき方向へいくように努力しあっていただきたい。
 三、信心は勤行・唱題が根本になるが、みずからがさらに納得し、人々にもこの正法を説いていく場合に、どうしても仏法の理論、教学等が必要となってくるであろう。いまだメキシコには御書の翻訳ができていないので、おおいに機関紙を熟読し、機関紙をとおして、教学の力も養っていくよう努力していただきたい。
5  とくに日本の交流団の方々には、はるばると親善交流に来てくださって、ご苦労さまと申し上げたい。どこへ行っても、さすが学会の使節団であるとほめていただくことは、まことにうれしいかぎりである。
 ただ、そこで大切なことは、私たちはその国へ行ったならば、その国の風習とか伝統とかを認識していく必要がある。たまに、旅行者が、その国の人々に大きな顰蹙を買っていることを耳にする。
 たとえば日本の旅行者で、食事の時間に、水の入ったコップにナイフを入れてかきまわすなどする人がいるときくが、ヨーロッパにおいて、それはもっとも凶事を意味することであって、してはならないようである。また、メキシコにあっては、人を指さしてうんぬんすることは、最大に侮辱したことになり、日本人の品位を疑われる場合があるようだ。
6  どこの国でも同じであるが、メンバーが多くなり、組織が発展すると、かならず悪い人が出てくる。私たちは、信心純粋で強盛な人、正法を護持している善人をどこまでも大事にし、その信心と信心でつながった強靱な力をもって、そうした悪人を和合僧に入れないように、悪人を鋭く見破るように団結していきたいと思うがどうであろうか。(拍手)
 また、功徳をおおいにうけて、総本山へ参詣していただきたい。日本のメンバーも、心から歓迎するにちがいない。(メキシコ会館)

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