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日蓮大聖人・池田大作

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日米親善交友会 人々のために何を成しうるか

1981.1.18 「広布と人生を語る」第1巻

前後
1  皆さんが元気なときには、私は静かに見守りたい。皆さんが意気消沈しているときには、私は声を大にして勇気づけたい。
 大文化祭も終わりお疲れと思うが、これからは現実の生活に立ちもどり活躍してほしい。なお、文化祭が立派であったと同じように、教学のほうもこれからはしっかりと学習していっていただきたい。
2  きょうも見事なトンガの踊りが披露されたが、トンガといえば思い出す話がある。
 あるトンガの長は、その生涯においてさまざまな戦いに勝利した。しかし、彼は死の間ぎわに何も成し遂げていないことを痛感した。その息子は、トンガの島々とその周辺に平和を確立していかなければならないということにめざめ、それを使命としたという。
 このトンガの長は、いまでいえば時代の成功者であり、著名人といってよい。しかし著名人といっても“何を成し得たか”と自身に問えば、むなしさだけがのこった。人々のために、価値ある何を残したかということがなければ、人は後悔が多いにちがいない。
3  私たちは自身の生命の内奥に、南無妙法蓮華経という永遠の尊極の都をもっている。その妙法という生命の宮殿を一人ひとりのなかに築き上げながら、世界平和への貢献をなしているのである。
 私どもの活動の目的と使命は、ここにある。いっさいの事象は人間が原点であるがゆえに、私どもの活動がいかに偉大であるか、価値があるかということを最確認していきたいものである。
4  しかも大御本尊を根本とした広宣流布へのいっさいの行動は、自分自身を飾りゆく功徳善根となっていくのである。
 御所に照らし、また皆さんのこれまでの体験をとおし、よくおわかりのことと思う。根本と目的をもたない人生は根無し草のようになってしまう。それまではまことにはかない。私どもは南無妙法蓮華経という根本法をもち、確固とした人生軌道を歩んでいる。ゆえに、信心を根本にと、つねに指導するのである。
 どうか信心は粘り強く、勇敢であっていただきたい。(ハワイ会館)

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