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アメリカ広布20周年記念ワシントン総会… 勤行こそ最高の善根積む修行

1980.10.8 「広布と人生を語る」第1巻

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1  アメリカは、この地球における自由の象徴ともいえる国である。したがってアメリカは、自由と平和のために全世界をリードしていく使命を担った国であるといってよい。アメリカの国内が不安定になれば、世界の均衡が大きく変動するおそれがある。
 これからもアメリカに真実の平和と繁栄と進歩があって、はじめて現実世界は調和がとれ、心ある世界の人々は安心するにちがいない。
 そのためにもアメリカはけっして衰退してはならない。とくに未来を志向していくときに、明確な精神的支柱がいまこそ必要になってきたと痛感する。
 その意味から、絶対的、精神的支柱になりうる御本尊を受持したNSAの皆さまの使命は大きいといわなければならない。
 日本のわれわれは敗戦直後、一国の蘇生を妙法を根本として成し遂げようとした。同じくいま、皆さんは、妙法をもって愛するアメリカをさらに興隆させていっていただきたい。
2  勤行について、おたがいに再確認しあっていきたい。
 いかなる宗教でも修行のない宗教はない。布教のない宗教はない。この尊い御本尊があっても、勤行の実践がなければ無益なのである。
 たとえば、学校で学業に励まなければ卒業証書は得られない。会社で労働しなければ給料は得られない。これらは“社会的修業”といってよい。
 テレビがあっても、スイッチを入れ、調整をしなければ、満足な画面を見ることはできない。すべて、ただ存在しているだけでは価値は生じないものだ。それをいかにして使用するかというときに、はじめて価値が生ずるのである。
 仏法は道理である。御本尊に対する信心修行もまた、同じ道理であるとみたい。
3  日蓮正宗の修行は、日蓮大聖人の御聖訓どおりの実践修行がなくてはならない。
 大聖人は方便品、寿量品、題目と仰せになっている。私どもは大聖人の門下として、そのとおり日蓮正宗の教えにしたがって、勤行に励まなくてはならないのである。
4  勤行こそ信心修行の基本であり、根本である。したがって、過去の罪障消滅のために、未来への福運ある人生のために、現実生活における功徳あふれる人生のために、われわれは勤行をするのである。
 また勤行せずして教学のみを学んでも意味がない。身近な例でたとえるなら、いままで勤行をしていても、勤行をしなくなった場合は、電流のスイッチを切ったに等しく、たとえ絶対なる御本尊があっても、なんの功徳も得られないのである。
 反対に、日々に勤行を怠らない人は生命が磨かれ、生命が躍動している。その人をば諸天善神がかならず守ることはまちがいない。
5  「人は善根をなせば必ずさかう」との御聖訓がある。
 この乱れた世界でなにが善根となるか。大聖人は末法万年にわたる善根をつむ修行は、勤行・唱題、そして折伏しかないと仰せである。(シェラトン・ワシントン・ホテル)

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