Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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「世界平和の日」記念勤行会 世界平和は人の心で決まる

1980.10.2 「広布と人生を語る」第1巻

前後
1  二十年前のこの日、このハワイに世界広布の第一歩をしるしえたことは、私にとって最大の栄誉である。
 NSAの方々は日蓮大聖人の御遺命である世界広布の一翼を担われ、苦難の道をウィリアムス理事長を衷心によく戦い成長された。その功徳は無量であると確信していただきたい。大御本尊がかならずや讃嘆してくださると信ずる。
 動物には希望はない。この地球上で“希望”をいだいて生きていけるのは人間だけである。
 長い人生にはスランプのときもあろう。しかし、この御本尊に題目を唱えていけば、希望は永遠に消えることはない。南無妙法蓮華経という大法はわれわれに無限の希望をあたえてくれ、絶対に行き詰まりがないのである。
 人は希望を見失うとき、愚痴や批判が出る。だが、御聖訓どおりに、苦しくても題目、楽しくても題目、いかに行き詰まってもひたすら題目を唱えぬいていくところに、絶大なる希望がおのずと湧現するのである。そのとき、愚痴は希望と変わり、晴れやかにして確信ある人生が再び開花されていくことを忘れてはならない。
2  悲しんで一生を送るのも一生である。苦しみ悩んで一生を送るのも一生である。
 それならば、絶対に信じうる三大秘法の御本尊に題目を唱えに唱えて、永遠に悔いのない人生を生ききっていきたいものである。
 大聖人は、この生命のなかに南無妙法蓮華経という宮殿があると仰せである。その宮殿は唱題と折伏で開けるのである。人それぞれ久遠よりこの世に何らかの使命をもって生まれてきた。社会的分野や地位にいっさい関係なく、自身の肉団の胸中にある宮殿を開ききっていくことが最大の幸福であるとともに、偉大な人生となるということを、けっして忘れてはならない。
3  世界平和といっても軍備や政治のみでは達成しえない。結局は人の心の内面で決定していくものである。ゆえに遠い道のようであるが、絶対の崩れざる幸福と平和をもたらすには、南無妙法蓮華経を唱え、それを弘めていく以外にない。
 十一月には八百人にのぼるNSAの方々が、総本山に参詣されるとうかがった。
 これほどうれしいことはない。いままでにも何万人という方々が総本山参詣、ならびに日本での信心向上のための研修会に参加されている。これからは、私ども日本の友も、それにも倍してNSAの広宣流布と信行学の増進に協力し、世々代々の日米友好の盤石な柱をつくっていきたいと考えている。

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