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日蓮大聖人・池田大作

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宗祖日蓮大聖人第七百御遠忌大法会 外護の信心で広布へ

1981.10.16 「広布と人生を語る」第1巻

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1  謹み伏して全信徒を代表しまして、宗祖日蓮大聖人より唯授一人血脈付法の御法主日顕上人猊下に、お祝いの詞を申し述べさせていただきます。
 宗祖第七百御遠忌の本年初頭より、日本はもとより、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニア等の代表参加者約五千人をふくむ妙法広布の使命に燃えゆく地涌の菩薩の眷属二百万人総登山の清純な流れのなかにあって、御法主上人猊下の御出仕のもとに、初会、中会、終会、附会にわたるすべての儀式奉修を、ここにとどこおりなく終えることができました。諸天も寿ぐ秋空につつまれながら、じつに一週間にわたり六万人の参列者をみた、この宗祖第七百御遠忌大法会は、大宗門史に不滅の足跡を残すものであり、第二祖御開山日興上人、一閻浮堤の御座主第三祖日目上人等、御歴代の御上人方もかならずや御称讃くだされることと、私は固く固く信ずるものであります。
 これもすべて、御法主日顕上人猊下の御威徳のたまものであると心より感謝申し上げるものであります。
2  また、さきに十月一日、儀式の開幕として蓮蔵坊、宗務院新庁舎、書院、大坊西寮が、めでたく完成の運びとなり、総本山がいちだんとその威容を整備なされたことに対し、私どもはかぎりない喜びを感ずるものであります。
 なお、この半世紀のあいだに、総本山に参詣し、本門戒壇の大御本尊に御目通りした信徒の数、日本、そして世界をふくめ、延べ五千万人に達しましたことを、あわせて御報告申し上げるものであります。
 ともあれ、久遠元初自受用報身如来即日蓮大聖人がその魂塊を独一本門戒壇の大御本尊にとどめられ、弘安五年十月十三日、滅不滅の相を現じられてよりここに奇しくも七百年、御開山上人の 「喩を曇華どんげの蕚に仮り類を浮木の穴に比せん」との仰せにも似た、まことに不思議な時運に遭遇しえたこの意義は甚深にして、その喜びはまことに広大であるというべきであります。ゆえに、この功徳は生々世々にわたるものと確信してやみません。
 いまやわが日蓮正宗は、世界のすみずみまで現実にその妙法の光が輝き始めております。御聖訓に照らして化儀の広宣流布の偉大なる前進と相まって三障四魔ともいうべき和合僧破壊の反動があることも、すでに覚悟のうえであります。
 私ども勇敢なる地涌の友らは、なにものをも恐れず、ひたすら強盛なる信心ひとすじに法灯連綿たる総本山を外護申し上げ、もって一天四海皆帰妙法広宣流布に遇進することを、ここに再びお誓い申し上げるものであります。
3  上野殿御返事にいわく、
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ、去年去去年のやくびやう疫病に死にし人人の・かずにも入らず、又当時・蒙古のめに・まぬかるべしともみへず、とにかくに死は一定なり、其の時のなげきは・たうじ当時のごとし、をなじくは・かりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへ・ちりを大地にうづむとをもへ
 また富木入道殿御返事にいわく、
 「命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也
 また如説修行抄にいわく、
 「一期を過ぐる事程も無ければいかに強敵重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ」と。
 この御聖訓を胸中深く秘めつつ、晴ればれとした本日より、いま再び日蓮大聖人の御過命たる広宣流布大願成就のため、いわれなき中傷、批判を毒鼓の縁となしながら勇猛精進してまいる決意でございます。
 終わりに、日蓮正宗総本山のますますの御隆昌、御法主目顔上人猊下のますますの御健勝、ならびに全信徒各位の御多幸を衷心よりお祈り申し上げ、私のお祝いのあいさつとさせていただきます。

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