Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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台東文化会館での懇談会 社会のなかに強き根を

1980.5.23 「広布と人生を語る」第1巻

前後
1  いま、日本の国では、相撲が衰えない。きわめて盛んになってきている。この近代的な社会にあって、なぜ、伝統国技である相撲に関心が高まっているのであろうか。
 このことは、日本の土俗性というものがいかに根強いものか、また、民衆との強固なつながりが、何ものよりも勝るという一つの証左であろう。
 正法流布という実践においても、観念論やみせかけの行動では、けっして大きく強い根ははれないものである。それでは社会のなかに信心は深化されないであろう。
2  今日、日蓮正宗創価学会がこのように発展し、短期間に正法流布の根を深く広くはることができたのも、日蓮正宗の伝統の根が深いということにほかならない。また謗法厳禁の根本をふまえた指導部の方々の、草創期における懸命な信心と生活の見事な実践によるところが大である。この年配の指導部の方々の実践指導を、見事に継承していくことが、いまこそ必要であろう。もし人々の心と社会の動きから遊離するならば、仏法の理論をいくら立派そうに説いてもすべては空転であり、むなしいからである。
3  相撲の勝負は赤裸々な、真剣な打ち合いであり、ここに最大の魅力が光るといえよう。信心、信仰の世界でも、真剣な実践の姿こそ尊いのである。そこに三世十方の仏、菩薩からの称讃があるといってよい。

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