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千葉県女子部部長会 偉大な幸福は身近に

1978.12.22 「広布第二章の指針」第14巻

前後
1  人間と、人間以外の動物との違いは、種々の観点から論じられようが、その根本的な一点は、人間だけが信仰を持つことができるということである。
 しかし、この現実の人生は複雑多岐にわたっている。人聞関係も微妙である。何を信じてよいかわからないという現代の行き詰まった姿がある。
 その複雑な社会、複雑な人間模様のなかで、明確な人生の指標となる正しい信仰を持つことができた私たちは、人間として幸福である。
 その信仰の根本対境となるのが、功徳聚の当体であられる御本尊様である。三大秘法の大御本尊様が、私どもを真に幸せに導いてくれる、唯一絶対の対境であることは、文証・理証・現証に照らして明確である。その御本尊様への絶対の信あるところに、すがすがしい生き方があることを確信していただきたい。
2  ある文豪の話に「小さな幸福を感じられない者には、大きな幸福も感じられない」との趣旨の言葉があった。たしかにそれは真実を端的に語っている。身近なところに幸福を感じていく人が、偉大な幸福へとつながっていくのである。
 ゆえに、身近な、日々の小さな幸福の積み重ねを大切にしてほしい。それが生涯、いな永遠の幸福へと結実していくからである。
 また、ある作家の「どこまでも、どこまでも」との名文章があった。これは、ひとたび決めた道を貫いていくことが大事であるとの人生姿勢である。
 私たちにとってはどこまでも、御本尊への信仰の道を進んでいくことが偉大である。太陽は、雨が降ろうが、風が吹こうが、つねに正しい軌道を進んでいる。皆さん方も太陽のごとく、正信の道を貫き、勤行、唱題の正しい人生のリズムで、価値ある日々であっていただきたい。
3  次に責任ということをお話ししたい。人間は責任がなければ惰弱になってしまうものである。部長として勤行し、多くの後輩の面倒をみ、折伏弘教を推進し、教学を学び、教えていく――この責任を全うしていくことはほんとうに大変であると思う。しかし、その確固たる信心の一念の集積は、すべて成仏へ、福運への結晶になっていくものである。
 したがって、責任があるほど信心が深まっていくともいえよう。責任が信心を深め、確かなものにしてくれることを忘れてはならない。
4  人間の生命は、縁する対境によって動かされていくのがつねである。そうした積み重ねが自己の基本的傾向性を形成していくと同じ道理で、一つの次元からみれば、大御本尊様に唱題すること、信心の世界に生きることは、功徳を積みながらわが生命に仏界への習性、傾向性を形づくっていくことになるのである。
 ゆえに、信心の地道な実践は、一切が自分自身の一生成仏と福運のためになっていくことを強く確信してほしい。その基盤を、今、皆さん方は青春時代につちかっているのである。ゆえに若き日々の信行学を大切にしてほしいと申し上げるのである。
5  結婚については、いちがいにどうしなさいとはいえないが、あせって失敗するようなことがあってはならない。また両親や経験豊かな先輩によく相談をしてほしい。
 そしてなによりも、信心を根本として”幸福の芯”をつくり、みずからを光り輝かせていくことが大切である。

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