Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

戸塚文化会館開館1周年記念勤行会 ”五つの指針”の路線を前進

1978.11.22 「広布第二章の指針」第14巻

前後
1  〈1〉教学の基本を研鑽
 今までも、この”五つの指針”の路線は実践してきたが、明五十四年は、地道ではあるが、この”五つの指針”の正確な路線をふまえて、いちだんと着実に学会は前進したいのである。
 日蓮大聖人の仏法は、永遠不滅であり、世界最高のものである。教学は、信心の絶大なる推進力なのである。この教学は、古今東西の思想・哲学をも包含しながら、すべてをリードしていける根本法なのである。したがって、それを実践するわれわれは、他宗他教と論じても、一切の思想と論じても、堂々と論破しゆく教学力がなくてはならない。
 したがって本宗の原理にもとづきながら、厳正なる基本の教学力を深めていきたいのである。
 その上に立って、御本尊を信ずる私どもは、御書を拝読しながら、後輩に、地域の人人に、随力演説で法を説かせていただく力と喜びをもたなくてはならない。一人も残らず基礎教学の研鑑に励んでいかれるよう祈ってやまない。
2  〈2〉弘教の推進
 学会は、折伏の団体である。折伏というも、弘教というも、弘通というも、その意義は同じである。弘教こそ、宗教の生命であることは論をまたない。ゆえに、時代とともに、社会のあらゆる分野にあって個人個人が確たる信行の力を備えていきつつ、法を下げることなく弘教に励むようにしたいものである。
 教義の上、確信の上、道理の上で、あらゆる階層に破折と納得を与えていかなければならない時代であることを知らなければならない。
 初信者や悩める後輩たちに、妙法の力ある理を教示することも弘教の一つであろう。ともかく、妙法を広く賛嘆し、妙法の力を広く知らしめることそれじたいが、すべて弘教の推進となることを確信されたい。
3  〈3〉勤行の励行
 五座三座の勤行は、わが正宗の伝統の儀式である。われわれも、この五座三座の勤行の励行が、立派な信者としての出発であり、仏道修行の根本であることを忘れてはならない。
 ”仏法は体、世間は影”との原理のごとく、勤行よりすべてが出発していくことを忘れてはならない。これこそ信心修行の基本である。
 ただし、仕事が遅くなったり、多忙の場合には、略式としての勤行をすることもやむをえない。ともあれ、勤行はすべて自分自身のためであり、先祖代々、子孫末代のためである。
4  〈4〉指導力の向上
 学会は、牧口会長以来、指導主義である。あくまでも、大御本尊様により強く深い信心をもって向かわせるための指導である。
 ゆえに、信心即生活、仏法即社会の原理の上から、人々の悩み、社会人としてのあり方をば、信心を基盤としながら指さし、教え導くことである。
 また指導は、叱ることではない。感情的であってはならない。納得と理解の上から、その人の勇猛なる信心を奮い起こさせていくことである。全員が、力ある信心の指導者となっていただきたい。
 みずからがわからない場合には、先輩を紹介することも指導のあり方の一つである。
5  〈5〉社会に有為な人材に
 今までも学会は、あらゆる分野、階層に、人材を送り出してきた。組織の論理のなかだけにとどまるのではなく、あらゆる分野の人材として、社会、世界に貢献できうる多数の人々を送り出さなければならない。ここに、学会の使命と存在価値がある。われわれは在家であり、社会人であるがゆえに、社会に貢献する使命がある。
 正法を信心した人が数多く社会、世界で活躍する姿それじたいが、立派な広宣流布の立証であるといってよい。社会に大正法を開き、その社会のなかに有為な人材が多数活躍していかなければ、学会は社会と断絶してしまう。これでは、正法を広げるのではなく狭めてしまうおそれがある。
 ゆえに、信心強き人材をみがきにみがき、ありとあらゆる分野に送り出すことを、重要なる使命とされたい。

1
1