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日蓮大聖人・池田大作

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創立48周年記念戸塚幹部会 信心みがき勇敢にわが道を

1978.11.21 「広布第二章の指針」第14巻

前後
1  戦後初めて戸塚の地を訪問し、お元気な皆さんと会見できてまことにうれしい。戦前には、一度、友人の関係で芋掘りにきたことがある。ある農家のお宅で芋を掘り、芋を食べ、いただいて帰った思い出がある。ゆえに、この戸塚の地のことは、私の脳裏に、太平洋戦争中の青年時代の忘れえない鮮烈な思い出として刻まれている。
2  初級、任用試験にはがんばっていただきたい。教学は、信心を深めていくものである。わかっても、わからなくても、日蓮大聖人様の御聖訓を学ぶことは、じつに尊いことである。また、絶対に必要なことなのである。いうなれば、
 信心と教学こそ、全世界のありとあらゆるものの最高峰である。
3  人はだれしも、いつかは死ななければならない。そのときに、あの人のおかげで仏法を、信心を知ることができた。最大に人生のお世話になった――かくのごとく心から惜しまれて、正信の題目を多数の人が惜しみなくおくってくださるような”地域の仏法の世話役”になっていただきたいものである。世問も大切であるが、ここに、それ以上にすべてをつつんでいる出世問の道があることを知っていただきたい。
 今後のために”明るい戸塚”を合言葉にしていくよう提案しておきたい。また”教学の戸塚”といわれるような模範の前進を願いたい。
 最後に「一生成仏抄」を拝読して本日の指導とさせていただく。
 「然る間・仏の名を唱へ経巻をよみ華をちらし香をひねるまでも皆我が一念に納めたる功徳善根なりと信心を取るべきなり、之に依つて浄名経の中には諸仏の解脱を衆生の心行に求めば衆生即菩提なり生死即涅槃ねはんなりと明せり、又衆生の心けがるれば土もけがれ心清ければ土も清しとて浄土と云ひ穢土えどと云うも土に二の隔なし只我等が心の善悪によると見えたり
 またいわく「深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり
 これらの御文を現実の人生、生活にあてはめると、われわれの日常の仏道修行そのものが、功徳の源泉である。われわれの信心の根本は、御本尊に唱題することに尽きる。
 御本尊への揺るぎない信心の持続によって、もったいなくもみずからの”肉団の妙法”を涌現していけるのである。そのためにも、朝晩の勤行を絶え問なく持続することが肝要であり、その不断の実践がみずからの生命をみがくことになる。
 さらに「浄土と云ひ穢土と云う」の一節は、衆生の心が悪心であれば穢土であり、心清ければ浄土となる。すべては自分自身の一念で決定してしまうのである。
 ともかく、信心は一切が自分のためにあることを忘れないで、三世の諸仏の称賛をこうむるような一生をかざっていってほしい。

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