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日蓮大聖人・池田大作

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大阪・泉州圏女子部総会 青春そのものが人生の美

1978.11.12 「広布第二章の指針」第14巻

前後
1  青春には若さもあれば、希望もある。それじたいが強さであり、特権である。ゆえに皆さん方は、自分に自信、もつことである。他人や世間に依存して生きるのではなく、自分自身に自信をもって生きぬいていくことだ。
2  青春そのものが、最高の美であるといってよい。いわんや、自己の内面の個性を薫発し、日々輝いていける信心という絶対的な法則をもった皆さん方は、これ以上の美はないと確信されたい。
 小・中・高校時代は、勉学の基礎づくりの世代である。女子部の時代を一言にしていえば、生涯にわたる幸福建設の基本をつくる年代であると申し上げたい。
 ゆえに、この基本をおろそかにすることは、自分の生涯の幸福をおろそかにするのと同じであり、結果的に自分が損をすることを銘記されたい。
3  大聖人の仏法は、一切衆生のために説かれたものである。仏法のために尽くしたことは、すべてその結果は自分自身に帰着する。まことにありがたい法理である。
 この意味からも女子部は、教学をしっかりと身につけてほしい。わかってもわからなくても、今学んだことは生涯の財宝となっていくであろう。
4  太陽に向かう人生には、太陽の恩恵がある。と同じように、われわれはどこまでも、三世を通暁なされた末法の御本仏日蓮大聖人の教えを求め、御本尊を根本に生きぬいていくことだ。そこにもつたいなくも、御本仏の大慈悲につつまれた幸せの人生か確立されていくことは間違いない。
5  若い敏感な年ごろであるがゆえに、皆さん方はさまざまな縁に苦悩することがあるだろう。しかし、いかなる縁も一生の次元からみれば、一時の現象にすぎないのである。苦しみや悲しみも多々あるだろうが、そのことにとらわれて希望を失うような弱い女性であってはならない。一切を乗り越えていく勇気ある人生を、勇気ある信心で生きぬいていくよう心より願っている。
6  信心根本に幸せの人生を
 日蓮大聖人がしばしば引用されている文に、天台大師の「摩訶止観」の「起は是れ法性の起・滅は是れ法性の滅」という一節がある。
 ここで説かれる「法性」とは、宇宙根源の法としての「南無妙法蓮華経」である。したがって、この文の意味は、宇宙の森羅万象の変化は、ことごとく南無妙法蓮華経の作用によるものであるということである。
 この原理をわれわれの日常の人生、生活にあてはめると、「法性の起」とは、御本尊を受持したわれわれが、幸せの人生を築こうとする信心の一念を起こし、ひたぶるに御本尊に唱題しぬくとき、その願いどおりの結果が生ずることである。
 また「法性の滅」とは、たとえば病魔など不幸というものを根底から滅していくことともいえよう。すべては御本尊に一念を定めた強盗なる信心があるか、ないかによって決まるのである。
 人生の根本的な命題といえる宿命という問題は、永遠の生命の次元から説かれた仏法を信じ、行じていく以外に絶対に解決の道はない。
 このためにも女子部の皆さん方は、幸せへの仏道修行を持続しぬいて二十年、三十年後にはみずからの大福運の姿を後輩に教えきっていけるような青春期であってほしい。

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