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10月度東京支部長会 信心こそ”平和の時代”の要請

1978.10.1 「広布第二章の指針」第14巻

前後
1  局部的な諸情勢は別として、世界の趨勢としては平和を志向する時代に入ったと考える。こうした平和、安定に向かう時流のなかにあって、地道、良識のいき方こそがもっとも正しい人間の道といってよい。
 その根本が信仰である。ゆえに信心の偉大なる力を昇華させた社会人としての行動、振る舞いが、これからの”平和の時代”の要請であると申し上げておきたい。
 今日までわれわれは、仏法を基調とした平和、文化、教育興隆の運動を、すでに世界を舞台にして推進してきたわけであるが、これこそ二十一世紀への民衆運動の先駆をきるものであり、時代が求めるものであることを、ともどもに確認しあっておきたい。
 支部という組織は、広布を推進する重要な単位といってよい。人間の生命体は一つひとつの細胞が総合されて成り立つ。と同じように、支部は広布を推進する重要拠点である。ゆえに支部の躍動は、そのまま広宣流布の伸展につながっていくことを確信されたい。
2  皆さん方が、日夜、後輩のために地道な個人指導を続けている姿は、人間として尊い姿である。その誇りと確信をもつことじたいに、さらに功徳と福運はいやましていくのである。悩める友のために、さらにこれからも”私の支部は引き受けた‶との気概に燃えて、全支部員のためのご活躍を願いたい。
 どれだけの人に会い、どれだけの人が幸せになったか――そこに、われわれの実像があるともいえよう。地道な実践に勝るものはないが、信心強盛な人材が輩出されていく姿こそ、なによりも重要な実践なのである。もちろん凡夫であるがゆえに、完壁ということはありえない。しかし、一つひとつ足元を固めながら、着実な実践を繰り返していくところに真の支部建設がある。
3  支部の運営にあたって、なにごとも支部長一人で推進するといういき方は、自分がやりいいようであっても永続性はない。独善的な指導者が最後に敗北していることは歴史の教訓である。先輩、同僚、友人間で、自分とは正反対の考えをもつ人とも協議し、協調していくところに、より安定した力が発揮されていくし、永続性もあることを知っていただきたい。

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