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日蓮大聖人・池田大作

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佐賀、長崎、鹿児島三県合同幹部会 地道の信行、誠実の指導者たれ

1978.8.13 「広布第二章の指針」第14巻

前後
1  いかなる組織においても、その発展を左右するのは人事にある。広宣流布の未来万年にわたる基礎を築くうえにおいても、新たな人材の登用とともに、同志愛に満ちみちた適材適所の人事交流は必然的に要請されるものである。
 このたび、佐賀、長崎、鹿児島の三県においても、新時代に即した新任人事の推薦、ならびに本部人事委員会での最終決定がなされたことは、まことに喜ばしいかぎりである。各県のいちだんの発展を心から期待したい。
 指導者は明確な展望とともに、長期の視野に立つことが大事である。長期の視野に立てば、目前の個々の事象も、その意味が明らかになるからだ。目先のことにとらわれるのでなぐ、十年後を展望しゆく包容力豊かな指導者になっていただきたい。
2  後輩が安心して仏道修行に励んでいけるよう、細かなところに配慮をめぐらせていこう。幹部は絶対に横柄であってはならない。われわれの進む道は、どこまでも信心根本の道であり、人間主義の道であるからだ。
 したがって、一つの会合を開くにしても、参加者が広々とした気持ちで、信心の確信を深めていけるような会合運営をしてほしいし、そのための細心の配慮と激励を願いたい。
3  とくに若手幹部はいばってはならない。権威主義に陥ってはならない。徹底して内外ともに親切な振る舞いであっていただきたい。また年配者を心から尊敬し、大切にしていただきたい。
 そのためにも苦労を惜しまぬことだ。苦労をしてみずからの人格をみがきにみがき、柔軟性にとんだ力ある指導者に大成していってほしい。
 信心も立派であるが、社会的にも立派である――といわれるような幹部であってほしい。そのためにも真剣に御本尊に祈ることだ。祈りに祈って、人間としての迫力、慈愛、魅力あふれる広布の指導を願いたい。
4  自分らしく指導し、自分らしく生きぬくなかに、結局は、自分自身の最高の力が発揮されていくものである。その自分らしく自分の力に応じて広布のために寄与していこうとする誠実さこそもっとも尊いのである。またその信心に福運は増していくのである。
 ともかく、幹部として大勢の人々のために活躍していけることに、無量の功徳を確信されたい。
 いちばん大事にすべきものは、自分自身であり、家庭である。そのための信心であり、組織活動であることを重ねて強調しておきたい。このことを前提としながら、御法のため、人のため、地域広布のために尽力している皆さん方の姿ほど尊いものはない。
 その地道にして粘り強い信心の実践によって、ともどもに御本仏日蓮大聖人より、ご称賛いただけるようでありたいものだ。
 ともかく仏法は、実践のなかにしかその脈動はない。一生成仏のため、広布のために、自行化他の粘り強い実践をお願いしたい。
 幹部として、これからも多繁で苦労も多々あるであろうが、広布のために皆で決めたすべての実践は、自分の幸せ、成仏のためでもあることを確信して、健康には十分留意しつつ、日々生きいきと活躍していただきたい。

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