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日蓮大聖人・池田大作

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第6回北海道青年部総会 君たちよ、三十年後をめざせ

1978.6.11 「広布第二章の指針」第13巻

前後
1  ①私が、恩師戸田前会長にお会いして以来、早くも三十年になる。恩師の薫陶をうけたこと、またお約束をしたことは、私はこの三十年間で、走りに走り、諸君のご支援をいただきながら、ことごとく実現してきたつもりである。
 ②地位も名誉も財産もない一人の無名の青年が、一人の人生の師をもったことにより、なんの悔いもない満足の歴史を築くことができた。それが私のいつわらざる心境である。
 ここまでこられたのも、全国の同志のご支援のたまものであるが、より具体的には、北条理事長、秋谷副会長ら恩師の指導をうけた最高幹部が、草創以来一貫して、いかなる状況下にあっても、人間として青年として同志として”心を一つ”にしながら進んできたことに尽きるであろう。
 ③北海の大地で活躍する諸君の環境も、たしかに厳しい試練があるかもしれない。しかし、諸君の先輩は、文字どおり、道なき所に道をつくり、今日を開く基礎時代に挺身してきたのである。
 その尊き先人たちの労苦を忘れず、一切を未来に受け継いでいく諸君であっていただきたいのである。
 ④私も青年時代は、現在の創価班の前身である輸送班にも入って活躍してきた。その他一切の役職も喜んでやらせていただき、道なき道の開拓に全魂をそそぎながらひた走ってきたつもりである。そして三十年の歴史を歩んでこれたわけである。
 これと同じように、こんどは諸君が、本日の総会から三十年先をめざし、それぞれが願望の誓いを実現していっていただきたい。
 ⑤これからの時代を一言にしていうならば”地道の時代”といえよう。派手な時代ではない。持久戦である。したがって、一つひとつの戦いを地道に、粘り強くやりきった人が勝つ。
 一時の華やかさや感激に酔いしれていては永続性はない。日蓮大聖人も「水の信心」と仰せである。
 ⑥広宣流布という最高の目的に生きる諸君は、生涯にわたって、生死を共にしゆく決心で前進されたい。その不退の信心と友情と連帯の同志の絆に、偉大なる仏法の昇華があることを知ってほしい。
 ともかく、信心の土台、哲学の土台、そして人生勝利の土台を築く時代は、青年期をおいてほかにない。その土台をつくってくれる世界で活躍できることに最大の誇りをもっていただきたい。
 最後に、ますます健在な北海道青年部諸君に、最大の敬意と信頼の心を寄せつつ、私の指導とさせていただく。
 (昭和53年6月11日 厚田・戸田記念広場)

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