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日蓮大聖人・池田大作

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北海道臨時記念幹部会 信心の当体で人生の歴史飾れ

1978.6.8 「広布第二章の指針」第13巻

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1  ① ”人生の歴史”をつくることである。日蓮大聖人が「今生の悦びは夢の中の夢」と仰せられているごとく、この世の名聞名利というものは夢の中の夢のような出来事である。真実の思い出の歴史は、信心を根本とする以外にない。
 元初の法ともいうべき南無妙法蓮華経の当体である御本尊を信じ奉る私どもの歩みこそ、真実の歴史であることにおおいなる誇りをもって前進されたい。
 ② 表面にあらわれる歴史がある。ともに、その奥に流れる歴史がある。私どもの歴史は、厳しき因果の理法にもとづく歴史であり、現在の一歩一歩に未来が刻印され、永遠に輝いていく歴史といってよい。
 ゆえに皆さん方が、悩める友を救い、指導の手をさしのべ、激励に走りぬく姿も、すべて後世につながる真実の歴史なのである。
 ③ 研修のために北海道にきたことも信心につながった行動の歴史であり、広宣流布の歴史である。この歴史は、福運に変わる。子孫にもつながっていく永遠に消えない福運の歴史を、私どもは建設しているのである。この満々たる確信を胸中に秘めながら、楽しく悠々と人生を歩んでいこう。
 ④ われわれの信心は、一生成仏のための信心である。言葉をかえていえば、さまざまな宿命を転換し、この世の人生を思うぞんぶん楽しみ、幸せを満喫していくための信心である。
 ゆえに指導にあたっては、希望と確信を与えゆくものであってほしい。そして、だれびとも心から安心し、身も心も軽くして、未来へのかぎりない希望をわかせながら広布に前進していくよう、最大の配慮と激励をお願いしたい。
 ⑤ 指導する側においては、いささかたりとも後輩を悩ませたり、苦しめるようなことがあってはならない。一人ひとりに心からの愛情をこめ手をとり足をとりして励ましていくような慈愛深い指導者であっていただきたい。
 現在、体験主張大会が各地で明るく繰り広げられている。その充実した大会の模様は、まさに信心の功徳爛漫の開花を思わせるものである。
 そのさい、とくに注意したいことは、一つの事実の体験は百万言にも勝る強い説得力をもつものであり、その真実性はなによりも尊重すべきものであるが、発表方法、訴え方等においては、あくまでプライバシーを尊重し、だれびとであれ、人格を結果として傷つける表現は避けるべきであろう。

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