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第224回5月度本部幹部会 皆が尊い使命をもつ友

1978.5.20 「広布第二章の指針」第13巻

前後
1  玄界灘でとれる鯛がおいしいのは、荒れ狂う怒濤にもまれ肉がしまっているからである――とは、戸田前会長がよく指導された言葉である。
 これは、一生成仏という偉大なる目的に向かう私どもの人生に共通する道理ともいえよう。力強い題目を唱えながら、あらゆる苦難と戦い、それを乗り越えていった人生は、偉大な豊かさをたたえていくものである。
2  五月三日を記念して開催された諸行事も、皆さん方の努力によって万事つつがなく終了することができた。ここに改めて衷心より感謝申し上げる。
 また、いちだんと充実した座談会の開催をはじめ、その他すべてが、予想以上の成果を収めることができたのも、ひとえに皆さん方の真心と熱意あふれる努力のたまものであり、重ねて感謝申し上げるしだいである。
3  学会も北条理事長を中心として、秋谷副会長をはじめとする全副会長ら最高首脳が、全会員のため、さらに団結を重ね期待に応えようと、日夜真剣なる努力を積み上げながら前進している。みんな若々しく、生命力を満々とたたえながら生きいきと活躍していることはご存知のとおりである。
 なかでも牧口初代会長以来、営々として広宣流布の重責を担ってこられた和泉副会長、辻副会長の、青年のような若さで奮闘する姿には、ただただ敬意を表するのみである。
 和泉副会長の、どこからあのような豊かな知恵と明るいユーモアと情熱が出てくるのか。すべては信心による偉大なる人間革命の証明とみたい。
 副会長に続く総務、その次に続く青年部の若手幹部等、人材の陣列は陸続と続いている。まことに頼もしいかぎりであり、慶賀にたえない心境である。学会は盤石である。
 皆さん方も安心しきって、悠々と広宣流布に生き、大功徳につつまれながら、見事に人生を飾っていくよう願ってやまない。
4  御書のなかに「本迹の相違は水火天地の違目なり」とある。
 この御文を文底において読めば「本」とは当然、南無妙法蓮華経の当体である御本尊のことであられる。「迹」とは、法華経の本迹ともに「迹」となり、さらにその他一切の思想、哲学に通ずる。
 またこの御文を、社会に転じて広布弘教の確信のうえから拝するならば、「本」とは私どもが広宣流布を推進している事実上の諸会合、事実上の信心の功徳、事実上の信仰体験の結晶ということがいえよう。「迹」とは、生きた事実に即さない観念論である。
 大切なことは、この現に生きている事実の振る舞いであり、姿なのである。皆さん方がこの事実の運動の主役であることに最大の誇りをもっていただきたい。
 ともかく、御本尊を受持し、広宣流布の陣列に連なった方々は、全員が尊い使命をもつ地涌の眷属である。広宣流布に絶対にいなくてはならない方々なのである。
 たとえば、船が運航する場合、その船の船長、機関士、その他あらゆる部門に従事する人たちが心を合わせ、力を合わせてこそ、無事、目的地に到着できるのである。と同じように、広宣流布という崇高なる大目的も、全員に使命があり、一生成仏をめざすそれぞれの役目を、この世において立派に果たしてこそ達成されていくことを、おのおのが深く自覚していただきたい。
 人にはそれぞれ、大なり小なりの悩みはあるものだ。しかし、いかなる悩みも、すべては変毒為薬し、宿命転換していくための糧となることを確信されたい。
 とくに幹部は、この一点を忘れないで、悩みの友には自信と勇気を与え、ともどもに衆生所遊楽の人生を歩んでいける大なる包容力をもって、激励と指導の手をさしのべていくよう心よりお祈り申し上げ、本日の指導とさせていただく。

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