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日蓮大聖人・池田大作

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鹿児島県各部代表勤行会 広布の潮流はわが地域から

1978.5.16 「広布第二章の指針」第13巻

前後
1  鹿児島創価学会の現状、ならびに着実なる発展の様相を目のあたりにし、まことにうれしいかぎりである。とともに、皆さん方の誠意と真心にあふれたご尽力に深く感謝申し上げるものである。
 今後とも、さらに明るく伸びのびと、御本尊への強盛な祈りで、楽しく勇気ある人生を送っていかれるよう願ってやまない。
 沖縄についで日本の南端に位置する鹿児島の皆さん方は、つねに”広布の潮流はわが地域から”との決意と誇りをもって進んでください。
 その強き祈りと決心があるならば、かならずや因果倶時で人生の福運は開かれ、妙法の偉大なる功徳をうけきっていけるからである。
 この実践論のなかに信心の極理があることを忘れないで、朗らかに悠々と前進していかれるよう、心よりお祈り申し上げる。
2  「曾谷殿御返事」には「法華経は何故ぞ諸経に勝れて一切衆生の為に用いる事なるぞ……妙覚の功徳を生長し大慈大悲の華さかせ安楽仏果の菓なつて一切衆生を養ひ給ふ」とある。
 まず、ここで説かれる「法華経」とは、末法の法華経、すなわち文底秘沈の大法である南無妙法蓮華経と拝すべきである。
 そして、日蓮大聖人がこの文中において「草木は大地を母とし虚空を父とし廿雨を食とし風を魂とし日月をめのととして生長し華さき菓なる」との譬えをあげて仰せになっているごとく、われわれの人生、信心、成仏というものも、自分一人のみでは、その目的の成就はありえないのである。
 この宇宙のあらゆるリズムを縁として草木が繁茂していくように、われわれの幸せ、一生成仏という最大の願望は、宇宙究極の法則を一幅の曼茶羅に御図顕あそばされた三大秘法の御本尊に縁することによってのみ達成されるのであり、このゆえに御本尊は、一切衆生が用いるべき根本の当体なのである。
 さらに「一切衆生は実相を大地とし無相を虚空とし……」の「実相」とは当然、御本尊のことであられる。「無相を虚空とし」とは、われわれの実生活の次元からみた場合社会に開くことを意味している。
 したがって、社会のなかに生きた仏法があり、それゆえに、社会を大事にすることが広宣流布への第一歩である。われわれは、けっして社会を軽視してはならない。
 また、信心は即生活である。正しい信心で人生の基盤をつくることが、仏法の道理にかなった真実の幸福への人生といってよい。
 最後に、一人ひとりが人生、生活に、妙覚の華を咲かせ、安楽と仏果の菓を爛熟させながら、一人も残らず所願満足の人生を送っていかれるよう、心よりお祈り申し上げる。

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