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日蓮大聖人・池田大作

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第二東京女子部勤行会 福運の土台を築く青春

1978.3.7 「広布第二章の指針」第13巻

前後
1  若い皆さん方は、これから結婚する立場にある。
 その相手と互いに好きであっても、それだけでは幸福にはつながらない。相手の運命もわからないものだ。やがて生まれてくる子供の宿命もわからない。現在、幸せであるから、生涯にわたって幸せであるともいえない。そのように現実は、まことに厳しい生きざまの連続といってよい。
 人生の運命というものは、政治や経済や科学等では解決しようのない問題である。
 その運命の根本的解決法が、ただ一つ、信心であり、われわれが日々に拝する御本尊なのである。
 ゆえに、小学生、中学生時代は、知識を習得する基本の時代であるごとく、女子部の時代は、一生涯にわたる幸福の基本を確立する仏道修行の時代と銘記されたい。
2  信心は当然、一生である。しかし、一つの目標として、二十年をめざしていただきたい。その二十年も、社会の荒波に出てからが、まことの信心の一年目と考えるべきであろう。
 幼少のころより二十年間信心したといっても、いまだ現実の責任ある社会には出ていない。したがって責任をもって社会に出てからの信仰の年輪こそ大切なのである。
 皆さん方の立場でいえば、結婚してから二十年という年輪が、もっとも重要な人生の節となることを忘れてはならない。また二十年の信心といっても、退転気味であった年限は差し引くべきであろう。
 ともかく、年を経るごとに、信心の偉大さ、すばらしさを満喫できることを銘記されたい。
 世間のことはともかく、信心のことだけは愚直であるべきだ。若き乙女らしく、鋭敏で賢くなくてはならない。
 ともあれ、いま幸せであっても、三十年先の実相がどうであるかが重大問題である。その意味からも、信仰だけは、どんなことがあっても、勇気をもってやり通すことが、かならず自分自身の満足につながることを強く申し上げておきたい。

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