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日蓮大聖人・池田大作

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第3回インタナショナルの日記念勤行会 その国々の興隆と平和を祈ろう

1978.1.26 「広布第二章の指針」第12巻

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1  日蓮大聖人の「南無妙法蓮華経」は、宇宙の根本であり、永遠不変の法である。これこそ、全人類が本然から希求している、成仏のための根本法である。
 言語、風俗は違っても、人間には変わりはない。その、それぞれの国の人間が、南無妙法蓮華経と唱えて、慈悲と哲理をもって、それぞれの国の、平和と文化と民族のために貢献するのが、日蓮大聖人の仏法なのである。
 日蓮正宗創価学会インタナショナルは、あくまでも正法を信じ、正法を行じ、正法を勉強する団体である。それぞれの国の指導者は、どうか、それぞれの国の法律、社会環境、社会規範を重んじて行動し、あくまでもその国の民衆から信頼され、賛嘆され、依怙依託とされる団体であっていただきたい。
2  ともあれ、大聖人の仏法は、普遍妥当性を有しているのである。もし、日本の国だけの仏法であったとしたならば「一閻浮提総与」という意義をご明示なされ、本門戒壇の大御本尊を建立されお遺しなされた意味がないのである。
 あくまでも「一閻浮提総与」とは、全世界、全人類に与うという意義である。したがって、私ども信徒は、全世界の人々の平和と幸福を願いながら、この仏法を信仰し、それぞれの国々で妙法の種を植えつけていきたいものである。
3  三年前の「インタナショナルの日」にも申し上げたが、あくまでも、われわれは、妙法の種をまくことを使命としていくべきである。その結実による一切の栄光は、後輩、さらには後世の人々に譲る決心でいくのが、先覚者の道であり、崇高な仏子としてのつとめであることを忘れてはならない。
 私もその決心で働いているのである。今世は短い。しかし仏法は永遠である。「末法万年尽未来際」の仏法であるから、後世の歴史と人々が、かならずや皆、賛嘆することと確信するものである。
 われわれは、いまだ小さい存在であるかもしれない。しかし、仏法の力はあまりにも偉大である。その国によって、皆さん方の活動の方法も、また進め方もさまざまであると思う。しかし、五十年、百年の未来のために、確固たる基礎だけはっくっていただきたい。その基礎が、かならず大なる発展をもたらすことは、仏法の法理であるからである。
4  ともかく、断じて忘れてならないことは、御本尊の力は絶対であるということである。願いとして叶わざるはないのである。
 われわれは戦争のない国であることを祈りたい。不幸のない国々であることを祈りたい。また、それぞれの国が豊かで”悲惨”の二字がない国々であるよう祈りたい。
 このわれわれの確信と、御本尊に通じていく祈りさえあるならば、その国土世間のために、やがては未来永遠に続くであろう、確たる一つの点火となることは間違いない。
5  法華経法師品に「妙法華経を受持すること有らん者は清浄の土を捨てて衆を愍れむが故に此に生ずるなり当に知るべし是の如き人は生ぜんと欲する所に自在なれば能く此の悪世に於いて広く無上の法を説くなり」とある。この文をわが身にあてはめて考えるなら、われわれは、大切な使命のある重要な存在として、みずから願って、その地、その国に生まれ、またその国に赴いたのである。
 ゆえに、御本尊とともに、たくましき生命力を湧現させながら、その国で、その場所で、福運あふれる生活の証明者になっていただきたい。また妙法を実のごとく教え、行じ、正しく説いていく「信心即生活」の戦いを回転していっていただきたいことを、心より願うものである。
 最後に、二十三か国から代表として参加された同志は、御法主上人猊下のご祝辞を胸にたいして、明年の第四回「インタナショナルの日」をめざして、一歩前進を誓いあい、再び集いあう日を楽しみに帰国されたい。
 日本のわれわれも、皆さん方の国々の法友のために、毎日題目を送っている。これからも、さらにさらに送りつづけていくことをお誓いして、本日のあいさつとさせていただきたい。

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