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愛媛県最高協議会 連絡・報告は速やかに

1978.1.16 「広布第二章の指針」第12巻

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1  久しぶりに愛媛を訪問することができ、ほんとうにうれしい。
 最初に、四国の全法友ならびに皆さん方の、日夜の健闘に深く敬意を表したい。どうか愛媛を広宣流布の理想郷としていっていただきたいことを心からお願い申し上げる。
 そのためにも皆さん方は、四国総合長である森田副会長を心から信頼し、尊敬すべきである。森田副会長は、永年にわたる立派な信仰歴をもち、教学的にも、あるいは体験、人格のうえからも最高の人といってよい。この指導者のもとで、四国の幹部は、いまのうちにしっかり訓練をうけ、けっして受け身ではなく、どこまでも能動的に、信心の一切を会得していっていただきたいのである。
2  社会の進歩、価値観を決める尺度は、いかにして早く、一つの指標を伝達できるかにある。それは、交通機関しかり、電信、電報しかりである。
 連絡・報告とは、いうなれば、情報化した時代性、人間社会の要請なのである。
 いかなる社会も、団体もそうであるが、とくに広宣流布を目的にするわれわれの和合僧も、連絡・報告は速やかでなくてはならない。人間最極の生命を対象とする団体であるがゆえに、寸刻の早いか遅いかの連絡・報告によって、その人を救えるかどうか、決まってしまうからである。
3  理想と現実との間には、つねにギヤップがあるが、そのギヤップが、ある意味では、進歩、向上の重要な要因である。われわれのめざす運動は、広宣流布という理想に近づいていく現実の戦いといってよい。理想は、現実から離れたところにあるが、この間隙を縮めようとする現実変革の行動なくして、理想のみを論じているのは、観念論にすぎない。私どもの現実変革の行躰即信心は即、成仏につながり、広宣流布という最高の理想に直結していることを確信されたい。
 その意味で、いかに小さい問題でも身近であればあるほど、一つひとつの解決にあたっていくべきなのである。ともかく足元を盤石にしていくことが、広宣流布の流れをよりいちだんと盤石にしている戦いであることを知っていただきたい。
4  本年初頭に、御法主日達上人猊下より、日蓮大聖人第七百遠忌に向けての僧俗和合の「訓諭」をたまわった。私ども僧俗は、この猊下のご指南どおりにいくべきである。その意味において、猊下のお言葉を正しく実践するよう、よくご指導願いたい。愛媛においても、理想的な僧俗一致の実をあげていくよう願望したい。
 指導や対話のあり方としての「要」「略」「広」の方程式を深くわきまえていただきたい。
 これは釈迦、天台、そして日蓮大聖人の、仏法上からの廃立の意義を含む原理であるが、私どもの生活、活動に約していえば――協議、打ち合わせ等、全体のためには十分に時間をかけ、納得のいくまで意見をかわすことは当然である。しかし、一般的な指導や要件については、どこまでも簡潔にして明快、納得のいくよう、「要」をもって指導することが大事である。要点のわからない指導、会合は、まことに不明確であり、信心、法戦の原動力にはならないことを銘記されたい。

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