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日蓮大聖人・池田大作

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東京代表者会議 御本尊まします宝処を荘厳に

1978.1.11 「広布第二章の指針」第12巻

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1  仏法には、善知識と悪知識がある。
 善知識とは、御本尊を信受せしむる人をいうとともに、正法を布教し、信仰者を指導し、励ます法友をさす。
 悪知識とは、正法を誹謗し、信仰者を退転させたり、もしくは譬喩品にあるごとく、「実」にでもあれ「不実」にでもあれ、悪口批判をしあつて信心をくずす人をいう。つまり、破和合僧という卑劣な手段で、一生成仏、広宣流布の活動をくずす人を悪知識という。われわれは、互いに善知識でなくてはならないことを、まず申し上げておきたい。
2  三大秘法の御本尊は、八万法蔵の究極であり、もっとも大切にしなければならない。したがって、御本尊ご安置の仏壇の中は、つねに清潔でなくてはならない。また仏壇の中は、仏具や御供物以外の物を置くのは正しくない。
 あくまでも仏法は体、生活はその影であるがゆえに、御本仏の当体であられる御本尊に南無し帰命する儀式の場所は、荘厳にしておかなくてはならない。
3  支部制と幹部の心構え
 全国に新支部長、支部婦人部長が誕生することは、まことに慶賀にたえない。支部長、婦人部長は、次代の広宣流布の最高幹部となっていく大切な人である。したがって支部組織において、支部長の上に位置する幹部の方々は、支部長、婦人部長を最大に守りながら、各支部を担当しつつ、支部員が最高にすがすがしく、また力強く信心できるように愛情の手をさしのべていただきたい。
 支部制になったといっても、べつにこと新しいことはない。従来どおりである。ただ支部という単位を根本に、内外ともにいちだんと未来の信心の流れを深く広くしていく新たな出発点としていただきたい。
 新支部長、婦人部長は、全支部員のよき兄として、よき姉として、いちだんと責任を自覚し、より大なる功徳を積む深い仏道修行に入ったことを喜びとし、勇んで指導の任にあたっていただきたい。
4  和合僧の充実と発展は、個人の信心の深化とともに、広宣流布の発展を意味する。大海の水も一滴より、千里の道も一歩より――と御書にあるように、派手ではなく、地道な信心の基本のリズムのところに、強固な信心の波と、人材の城と、功徳の花が、しだいに潤い、かつ咲き薫っていくことを確信して、あせらずに指導をお願いしたい。
5  毎日毎夕、読経する方便品・寿星品の意義について、知りたいという質問がいくつかあった。
 それについては、すでに「日蓮正宗方便品寿量品解説」として、一冊の本になっているが、これにさらに筆を加えさせていただき、御法主上人猊下のご監修をたまわって、いつの日か、聖教新聞紙上で掲載していくつもりである。
6  これまで何度か確認してきたことだが、ここで再度「会合は八時半厳守」の徹底をお願いしたい。幹部みずからが、この強い認識をもって努力されたい。
 広宣流布という長期の遠征である以上、けっして目先のことにとらわれ、皆を疲れさせてしまうようなことがあってはならない。仏法はあくまでも道理であり、反価値となるようないき方は厳に慎むべきである。
 とくに婦人、女子の場合、留守を預かる人たちに絶対に心配をかけてはならない。会合が終わったら速やかに帰路につき、事故のないよう十分に留意されたい。
7  最後に、厳冬の間、年輩者の健康には、十分な配慮をしていただきたい。たとえば、会合等にもけっして無理して出席させるようなことがあってはならない。
 ともかく、御本尊を受持した人は、どのような立場であれ、すべて尊い地涌の眷属である。まして、広布に励みつつ風雪の人生を歩んでこられた年輩者は、学会の最大の功労者である。この意味からも、どうか「当如敬仏」の精神で、年輩者に心からの擁護と激励をお願いしたい。

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