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日蓮大聖人・池田大作

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第4回女子大学会総会 不退と持続が信仰の本義

1977.10.29 「広布第二章の指針」第11巻

前後
1  人生にはスランプはつきものである。調子のいいときもあれば、悪いときもある。信心の実践途上においても、喜々として活動していける日ばかりとはかぎらない。ときには、なんとなく遠ざかってしまいたいような気持ちになる場合もあるかもしれない。
 人間の心は、そのように、じつにさまざまに変化するけれども、信心の退転は、一切の功徳を消してしまうがゆえに、なにがあっても不退の信仰の道を貰いていただきたい。
 ゆっくりとした歩みでもいい、ともかく御本尊に祈ろう、学会活動をしよう、同志に接していこう、という前向きの姿勢だけは忘れずに進んでほしい。
2  次に、持続にこそ信仰の本義がある、と申し上げておきたい。雨の日でも、風の日でも、太陽が同じ軌道を昇りゆくように、青春時代に決めた信行学の道を、地道に、こつこつと持続しぬくことである。
 経文に「能忍」とあるが、これは「この娑婆世界で能く忍ぶ人」の義で、仏の別名である。私たちの実践に約していうならば、なにがあっても信仰を持続しきった人といえるであろう。
 一般的に男性が、理想に生きるといわれるのに対して、とくに女性は、厳しい現実の幸、不幸に対して、受け身の姿勢になりがちのように思える。
 ゆえに、それらの現実と宿命を乗り越えていく、確固とした生命の基盤を築いていく必要がある。そのためにこそ私は、皆さんが青春時代に誓った信念の道を一筋に進んでいくよう、心から願うのである。
 皆さん方は、誉れある女子大学会の伝統を抵っている先駆者である。その誇りと確信を胸に、後輩のために、また自分のためにも、道を切り開いてほしい。
 嵐によって、前途にたくさんの岩や石や木が落ちて歩けなかったとしても、それらをみずから取り除いていくような、勇気ある前進を望みたい。粘り強い実践の繰り返しと持続の人生道であるよう、念願してやまない。(要旨)

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