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日蓮大聖人・池田大作

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第1回秋季彼岸法要勤行会 題目こそ最善の回向

1977.9.23 「広布第二章の指針」第11巻

前後
1  戸田前会長は、よく、われわれの生命と故精霊の生命をつなぐことができるのは、題目だけであるといっておられた。唱題に込めた故精霊への強き一念は、かならず題目の功力によって、あたかも”無線”のように伝えられると確信していただきたい。
 皆さん方が、信心によって日々、満足と遊楽の生活、人生を築きあげている姿、それは、亡き先祖の願いでもあろうし、また、喜びでもあることを思えば、その満足と安心の生活の実証が即、亡き先祖の生命への最大の回向であることを自覚してほしい。
 いかに三障四魔の風が吹こうとも、御本尊の仏力、題目の功力はいささかも変わるものではない。学会は、その偉大なる御本尊に会員一人ひとりを導き、唱題の実践を教えている団体である。その本来の目的を見失うことなく、信仰勇者の道を明るく進んでいただきたい。
2  信心即生活、信心即社会の仏法原理を「時」に応じて実践することが大事である。大聖人の仏法は円教であり、社会万般のすべてを包含している。しょせん”無量義は一法より生ず”である。
 こうした原理にもとづき、御本尊を根本に社会のあらゆる分野で活躍し、世の人々のために貢献していく――この”円教の信仰者”としての活動が大切であり、それが広布の活動でもある。
 このような団体は歴史上、いまだかってなかったために、いろいろな中傷、非難が起こる。しかし、そのときこそ、大福運を積み、人間革命のできる絶好の機であるととらえて、金剛不壊の幸福の建設のために、勇敢に前進していただきたい。
 最後に「聖人の唱えさせ給う題目の功徳と我れ等が唱へ申す題目の功徳と何程の多少候べきやと云云、更に勝劣あるべからず候」の御文がある。いわんや、題目の功徳は、社会的地位、財産の多寡などによって違うものではない。あくまで信心の厚薄によるのである。強き信心の人の題目こそ、みずからの福徳を増し、先祖万代への最高の回向ともなることを確信していただきたい。(要旨)

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