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第215回9月度本部幹部会 宮仕えを法華経とおぼしめせ

1977.9.20 「広布第二章の指針」第11巻

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1  社会の経済環境は、ますます厳しい長期的な不景気の様相を強めている。こうした時代にあっては、けっして安易な生活態度であってはならないと申し上げておきたい。
 とくに、壮年、青年部の方々には、信心即生活、すなわち生活それ自体が仏法であるという原理からも、仕事に全力を尽くし、社会で揺るぎない実証を示していかれるよう、念願してやまない。
 こうした時代状況であることを深くわきまえ、今後は本部としても、また地域としても、仕事の面で全魂を打ち込んでいかなければならない状況にある方に対しては、安心してみずからの仕事に取り組んでいけるよう、十分に配慮していく考えである。幹部の方々は、その点で最大の理解者となっていただきたい。
 御書にも「みやづか仕官いを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背いはいせず」」とあるとおりである。
 一生成仏、広宣流布は、長途の遠征である。一年、二年で決するものではない。これからの長い人生の坂道を、明確な将来の目標をもって、磐石な生活の基盤を築いていかれるよう、心から切望するものである。
2  とくに体は大切にしていただきたい。これに関連して、一言、申し述べておきたいことは、医学と信仰をどう考えるかということである。
 恩師戸田前会長も、よく指導されていたことであるが、医学で解決できる病気であれば、十分な治療をうけるのが、本来の信心即生活の姿である。信心をしているからといって、医師に相談しないのは、かえって、家族や周囲の人々に心配をかけることにもなってしまう、御本尊に健康を祈りきっていくことを根本としたうえで、あとは賢明に判断し、医師の治療をうけるなどして、早く健康を取り戻すことが、もっとも価値的ないき方であることを忘れないでいただきたい。
 広布の途上には、御聖訓に照らし、これまでも、またこれからも、さまざまの猶多怨嫉の風が吹くのは当然である。たとえ、非難、中傷があったとしても、いささかたりとも御本尊の仏力、法力には変わりなきことを深く確信して、わが道を進んでいただきたい。
 いかなる時にあっても「難来るを以て安楽と意得可きなり」「三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退く」の御金言を胸中に刻んだ一人ひとりであってほしい。(要旨)

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