Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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福岡広布功労者追善法要 万代にわたる黄金の福徳を開花

1977.5.24 「広布第二章の指針」第10巻

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1  日蓮大聖人即御本尊の偉大なる仏力、法力を、身口意の三業で行じているわれわれが唱える題目は、万物を蘇生させゆく宇宙本源の力であり、「生死不二の原理」に照らしてみても、南無妙法蓮華経による追善回向が最高なのである。
 世間のいき方はどうあれ、わが創価学会は、広布に身を挺した尊い殉教の方々を、永遠に顕彰し、かつその一家一族の繁栄を心から願い守りぬいていくであろう。このわれらの根本姿勢は、かならずや御本仏の称賛をあおぎ、三世十方の仏菩薩も厳然と加護するであろうことを確信してやまない。
 極端な話かもしれないが、現在、この地球上に生存している人々も、あと百年も過ぎれば、ほとんどいなくなってしまう。だれびとも避けて通ることのできないこの生死の問題を、われわれが信ずる仏法は、三世の生命観から厳粛に説き明かしている。とくに、今世から来世、来世からさらに次の世に生まれ、無始無終に連続する生命活動にも、厳然と因果の理法が存する。
 仏法では、この人間生命の”順次生”にも「向上」と「向下」の二義があると説かれている。向上とは、御本尊を受持した因によって来世、成仏していくことであり、向下とは、正法誹謗のゆえに順次生に無間地獄に堕ちていくことである。
 この原理からもわれわれは、たとえ世間的な次元の苦悩と対決する日々が続いたとしても、御本尊を受持しきっていくならば、かならずそれが和楽へと転じ、未来世の輝かしい人生勝利へとつながっていくことを深く確信していただきたい。
 故人の遺志を継承する皆さん方は、強い持続の信心によって、子孫の代にまで”黄金の福運”を残しゆく土壌を築き、かつ、その根っこの存在になってほしい。根が枯れてしまったならば、未来への福運の大樹は育たない。
 「根ふかければ枝しげし」の原理、「桜梅桃李」の御金言のごとく、信仰の根が深ければ深いほど、桜は桜らしく、また梅は梅らしく、自分自身の個性、創造性を最大限に発揮しながら、先祖も、そして子孫も、万代にわたって妙法の薫風でつつんでいけるのであり、そのための勇気ある信心を忘れないでいただきたい。(要旨)

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