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第26回女子部総会――メッセージ 日々満足の青春桜の開花を

1977.2.13 「広布第二章の指針」第9巻

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1  新時代の本格派の藤田新女子部長とともに、晴れやかな第二十六回女子部総会の開催、まことにおめでとうございます。私は愛する娘たちが喜々として、この関西戸田記念講堂に集い寄り、二度と巡りこぬ貴重な青春を、創価の道で存分に乱舞しゆこうとする健気な発心に、最高の賛辞を贈るものです。
 ここ関西は、私にとっての”第二の故郷”であります。若き日の尽きせぬ思い出を、恩師の薫陶をうけながら、この地で刻みえたことは、このうえない喜びでありました。
 当時、私は、草創の開拓のために、激しい活動の連続でありましたが、そのなかで御本尊に祈り、自らも強くいいきかせてきたことは、未来ある青年として、使命ある人間として「一日一日を悔いなき大満足の日々に」というひそかな決心でありました。
 私の青春は、だれがなんといおうとも勝ちました。悔いはありません。
 人それぞれになくてはならない使命があります。あなたにはあなたの、私には私にしかない己の道というものがあります。そのそれぞれの個性を、創価学会という生命体に直結させながら、皆さんも、どうか悔いなき尊い青春の譜を、生命の楽譜につづっていってください。
 先日、ある著名人と懇談の機会をもったときに、私は、その方に次のような話をいたしました。
 それは――創始者を大切にするところは、いかなるところでも伝統ができ、まとまっている。しかし、それをないがしろにするところは、ほんとうの発展は、もはやない。まとまりもなく、基本伝統というものは築けない。やがて雲散霧消してしまうであろう。
 私は、その意味で、まず末法の大白法の創始者である日蓮大聖人のご精神を徹底して宣揚する。また創価学会の創始者は、先師牧口先生であり、恩師戸田先生である。このお二人の精神を徹底して大切にし、受け継ぎ、発展させていくことが、深い未来万代までの伝統と基礎をつくっていくことになる。大要、このような話をしました。
 どうか皆さん方は、これからの創価学会を担う誇り高き宿命をもった方々であります。初代、二代の偉大な精神的財産から、何をつかみ、どのように、それを応用、展開していくか、そこに心を砕いていただきたいのであります。
2  さて話は変わりますが、最近、会員の皆さんが少しでも喜んでもらえるならば、という気持ちで、つたないながらもピアノを弾くことがありますが、女子部の方がいる揚合に「人生の並木路」の曲を贈っています。
 この歌は、私が戸田先生のもとで、青年部の幹部の一人として戦っていたころ、当時の女子部員とともに歌った思い出深い歌なのです。当時の女子部員は、みな貧しかった。不幸な境遇の人が多かった。暗く寂しい夜道を泣きながら歩いていくような人生を送っている女性がほとんどでした。
 しかし、私たちには御本尊がある。戸田先生がおられるではないか。私たちの未来は希望の光輝く桜の並木道に通じているのだそういう心情を込めて歌ったのです。
  生きてゆこうよ 希望に燃えて
  愛の口笛 高らかに
  この人生の 並木路
 この四番の歌詞が大切です。どのような苦難にも、不遇の家庭環境にも、宿命の嵐にも泣かず、くじけぬたくましさ、健気さ、そして、そのなかに希望を絶対に失わずに突き進んでいく、底ぬけの明るさこそ、学会女子部の本領ではないかと思うのであります。
 どうか、私のもっとも信頼する女子部長である藤田栄さんとともに、自らも成長し、一人ひとりの人材をみがきあげていってください。
 皆さんの幸福に満ちみちた青春桜の開花をお祈りし、ご両親によろしく、と申し上げて、私のメッセージとさせていただきます。

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