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日蓮大聖人・池田大作

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第1回男子部創価班総会 広布の道開く智勇の灯台に

1977.1.6 「広布第二章の指針」第9巻

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1  御本仏日蓮大聖人のご遺命は広宣流布である。広宣流布を忘れたとするなら、もはやそこには日蓮仏法の意義はなくなる。したがって創価班の諸君は、この仏法広布の本義に徹し、仏法の真髄を人民のなかへ、社会のなかへ、さらにまた地域、職場へと流布しゆく存在であってほしい。ゆえに創価班は、その広宣流布を推進しゆく母体であり本体である創価学会の、未来万年にわたる盤石なる基盤を構築することに、一切の使命があると銘記してほしい。
 仏法でいちばん大事なことは「時」である。すなわち撰時抄である。仏法流布において、この「時」の重要性を見誤ってしまったならば、信心の功徳も半減してしまうし、それこそ「労多くして益少なし」の反価値的な行動となってしまう。
 したがって諸君は、その若き生命のエネルギーを、その限りない広布への情熱というものを、あらゆる地域で戦う同志を守りながら、どこまでも学会とともに時機相応の指揮をとっていただきたい。ここに創価班結成の意義も、広布第二章の定義もある、ということを自覚されたい。
2  われわれが根本尊敬の当体とする御本尊の功徳は、分身散体の義にもとづき、すべて平等であり、その偉大なる仏力、法力においてはなんら変わることはない。
 もっとも大事なことは、この御本尊を広宣流布しゆく人を守り育てるという「行」であり、不幸な人を救うという慈悲の実践である。一切は”人間”から出発し”人間”に帰結する――これが広宣流布の”流れ”それ自体なのである。
 創価学会は、この偉大にして崇高なる責務に殉じてきたがゆえに、歴史的にも類例のない未曽有の大発展を遂げることができたのである。この功徳は、諸君ならびに全世界の同志に、あまねくゆきわたっていくことを深く確信してほしい。
3  世の中は、まさに経文どおりの”末法極まれり”の様相を映し出している。希望もなく、前途を明るくするものもなに一つないといってよい。こうしたなかで、ただ一つ、創価学会こそが民衆の要望を担って立つ”黄金の灯台”であると申し上げておきたい。この観点からするならば、創価班はまさしく”創価灯”ともいえよう。
 私自身、恩師戸田前会長の弟子となって以来、自分の決めた道は生涯にわたって貫き通す――この信念で進んできた。まったく悔いはない。と同じように、諸君もまた、第二章という久遠元初の晴れがましい現在の舞台で、一家にも、子孫にも大福運を与えゆく立派な模範の実践を展開されるよう、心から期待するものである。
4  現代の社会状況を仏法のうえから論ずるならば「闘諍言訟」の時代ということができよう。つまり、人間の心はみなすさみ、名聞と利害とで人を陥れようとする、だれも信じられない時代状況ということである。こうしたなかで、正義の旗を高らかに掲げ、民衆の幸福のみを願って走り続ける広宣流布の大教団創価学会を徹底して守りゆくことこそ「最高善」であることを、深く確信して進んでいただきたい。
5  仏法は現実変革の絶対的法則であるがゆえに、社会との連係と交流が、ますます重要になってくることは必然である。このためにも諸君らは、現実の状況に対する鋭い洞察力を養い、また、明確なる未来展望の名指導者に育っていくことが時代の要請と銘記されたい。
 この意味からも勤行の徹底励行を第一義として、自分らしく、同志とともに”鉄の連結”をもって、見事なる創価班第一期生としての証を残していただきたい。そして、どんな華やかな現象にも、いやな現実にも紛動されることなく、創価班としての誉れ高き道をまっしぐらに進み、四十代、五十代に人生の偉大なる開花をめざして、一切を開き、また勝利に導いていっていただきたいことを心から祈っている。(要旨)

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