Nichiren・Ikeda
Search & Study
未来部記念勤行会
真金の学会っ子に育て
1976.5.5 「広布第二章の指針」第8巻
前後
1 創価学会の存在意義について一創価学会を一言にしていうならば、「いかなる時代がこようとも、社会がどのように変遷していこうとも、歴代の会長とともに、一緒に生きて生きて生きぬいて、広宣流布につくしていく団体」であり、その生き方のなかにこそ、真の仏法の真髄も、師弟の真髄もある。
①「健康でいこう」健康こそ指導者として、人生勝利に向かうための第一条件であります。学校や家庭においても、この点をつねに心がけてください。さらにそれを願いとする真剣な唱題に励んでください。
2 ②「本を読もう」みなさんは二十一世紀の人材として、鳳雛として、勉学に励むのは当然でありますので、ここでは読書について申し上げます。
記憶力が鮮明で、精神のしなやかな十代、二十代前半における読書は、生涯、覚えているものであり、生涯の財産となります。青春期に本を読んでおかないと、あとになって後悔します。いまはできるだけ読書に励んでいただきたい。
さらに、関連して申し上げておきますと、信心さえしておれば成績がよくなる、という安易な考えは、断じて排してください。信心プラス努力、努カプラス信心という関係性を忘れてはなりません。
より多く読書に励む、より多く身体を鍛える、より多く勉強する、そしてより多く唱題に励む、それでこそ人生の基盤が強固となるのです。努力もせず、ただ安易な気持ちで”信心””信心”といっていても、それは観念論の信心になってしまいます。
またより多くの唱題は、それだけ発心に連なり、自己をみがき、鍛えることにつながります。そのうえで、もう一度自己をみつめなおすために、さらに唱題に励むというふうに関係していくのです。
3 ③「常識を忘れないでいこう」信心をしているからといっても、けっして特別な人間であるはずはありません。もっとも大切なのは常識であります。良識、常識を大事にしながら、同じ社会人として生き、そのなかで、信心しているという”金の光””生命の輝き”を発揮していく。豊かな福運が光り輝くーこれが真の信仰者のあり方です。
4 ④「けっしてあせらないでいこう」人生はマラソンにもたとえられる生涯の戦いであります。たとえば一万メートルの競走で、五千メートルまでトップであっても、九千メートルでへこたれてしまったならば、それは敗北でしょう。人生も同じようなものです。あせってはなりません。
みなさんは二十一世紀を担う大事な人材、鳳雛の集まりです。ゆえに、青春期に起こりうる些細なことで、自らの人生を挫折させるようなことがあってはなりません。むしろ失敗は、かならず自身の重要な体験的財産となることを知ってください。
どこまでもおおらかに、余裕をもったなかに”負けじ魂”を発揮しながら挑戦していくという、真金の学会っ子であってください。
5 ⑤「友人をたくさんつくろう」信心をもった学会っ子は、快活に、誠実に、朗らかに生き、自分自身のまわりにたくさんの友人をもっているというようになってください。けっして”独りぼっち”になってはなりません。
また、友人ができたからといって、すぐに信心の話をする必要もなければ、折伏する必要もありません。それよりも友人の家庭の方々とも仲良くなり、そうした人たちから”いい人だなあ””いいお友だちだなあ”と思われ、感心されるような存在であっていただきたい。
そのほうが、どれほど大切であるかしれないし、そうしたみなさんの姿をとおして学会の正しさ、仏法の偉大さが、無言のうちに理解されていくことを知ってください。勉強が忙しいから友人なんか必要ない、という考え方は偏狭であります。
未来社会の幸せを担う学会っ子は、志を同じくする学会内の友との連帯は当然ながら、多くの善友、学友とも幅広く積極的に絆を結んでいくことが大切です。
利害を越えた純粋にして賢明な友情を深め、尊ぶなかで指導者としての素質をみがいていってください。
6 ⑥「まず自らが福運をつけよう」ひとたび学会後継の使命に生きることを決意した未来っ子は、たとえ家庭環境がどうあれ、断じて自身の福運をつんでいくために、最極の仏道修行に勇んで励んでください。
仏法の次元からみるならば、一人の人間革命、成仏によって、その一家が福運に満ちた実相となっていくことは、当然の理であります。
”じつとこらえて、いまにみろ”の精神で、まず自らが福運をつけよう、信心の透徹した立派な仏法者、学会員に成長するぞ、という大志をいだいた一人ひとりであってください。(要旨)