Nichiren・Ikeda
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埼玉代表幹部記念指導会
「今者已満足」の信仰を
1975.12.12 「広布第二章の指針」第7巻
前後
1 「御義口伝」に「今日蓮が唱うる所の南無妙法蓮華経は末法一万年の衆生まで成仏せしむるなり豈今者已満足に非ずや」とある。唱題それ自体が今者已満足であり、所願満足である。
太陽が雨の日も嵐の日も、つねに東から昇り西に沈むように、宇宙の運行それ自体は平凡であるが、人類に偉大な恩恵を及ぼしている。と同じ原理で、日々の地道な信行学の実践の積み重ねが、悔いなき成仏への人生軌道を築いていくのである。
「満足は天然の宝である」との言もあるように、信心修行という一点については、所願満足という明朗さをもって人生を歩んでいただきたい。受動的な姿勢でなく、つねに能動の姿勢で学会活動に臨むとき、一年ごとに福運は増していこう。
真実の人間の価値は、自ら環境を支配していこうとの一念から輝いていく。その本源は南無妙法蓮華経という宇宙の根本法則とわが生命を境智冥合させゆく勤行唱題にある。
創価学会は、一人ひとりの人間革命の成就を根幹に、もっとも身近な次元から文化と平和の運動を展開している”平凡と常識の団体”である。ゆえに信用こそ無限の宝であると銘記し、社会にあって信頼される一人ひとりであっていただきたい。
服装が人間をつくるのではなく”心意気”が人間をつくるという言葉がある。つねに向上と前進の心意気が”生きる”という人間のもっとも尊い営みに躍動と価値創造を与えよう。
花がもっとも美しく見えるのは、その本性があらわれたときである。人間美の頂点は、その人間のもつ生命の本性が輝き増すときであろう。ゆえに、その心意気を生む生命触発作業の根源である勤行と学会活動がもっとも大切なのである。(要旨)