Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

壮年部夏季講習会 社会の信頼の柱たれ

1975.8.18 「広布第二章の指針」第7巻

前後
4  妙法の大地での人生
 次に「妙心尼御前御返事」のなかにこのような一節がございます。
 「此の妙の文字は月なり日なり星なりかがみなり衣なり食なり花なり大地なり大海なり、一切の功徳を合せて妙の文字とならせ給う、又は如意宝珠のたまなり」と。
 この妙の文字は月でもある。太陽でもある。星でもある。鏡でもある。衣でもある。食べ物でもある。花でもある。大地でもある。大海でもある。一切宇宙の功徳を合わせて妙の文字となっている。「如意宝珠」とは、自分の意のままに宝物がでてくる。これが御本尊である、と仰せなのであります。したがってあとはわれわれの信心しかないわけであります。
 万物の根源である南無妙法蓮華経――この妙法の哲理から、一切の森羅万象が出生している。妙法には宇宙の本源力が力強く脈打っている。だから、自分の宿命転換もできないわけがありません。この社会に、この日本に、また世界に、どんな難問題があっても転換できないわけはないという、甚深の哲理なのであります。
 この強靱な流れに、己が生命が冥合していく。リズムに乗っていく。そこに生への喜びも、それから、清らかな生命力、強い生命力等々が自然のうちにみなぎってくるわけです。だからといって、それでは、もう夜も寝ないで私は題目だけを唱えていこう(笑い)――こういう必要はありません。私たちは、凡夫ですし、また生身の身体ですから、休むときは休み、リズム正しい生活をしていかねばならない。無理は絶対あってはならない。冒険もあってはならない。
 また「一念三千法門」には、こういう御文がございます。「法華経の行者は如説修行せば必ず一生の中に一人も残らず成仏す可し、たとえば春夏田を作るに早晩あれども一年の中には必ず之を納む、法華の行者も上中下根あれども必ず一生の中に証得す」と。
 この御書の一節を現代的に展開するならば、学会の指導どおりに如説修行していけば、最後はぜんぶ成仏はまちがいない、一家一族、子孫末代までの永遠の功徳はまちがいない――こういう意味であります。
 同じく、この「一念三千法門」のなかには、この三大秘法の御本尊を受持し、そして信行学に励み、即それが生活、社会に影響をおよぼしていくという人聞革命の軌跡を地道に歩んでいくならば、だれびともかならず、しょせんは「所願満足の人生」に入ることはまちがいない、必然的にそのリズムに入っていく、との深い御本仏の確信が述べられております。
 どうか皆さん方は、学会の、重鎮として、十分にもてる力を発揮してください。アッというまに終わってしまう人生でもあります。勇ましく、社会の信頼の柱となって、汝自身の歴史的な人生をつくりあげていただきたいのであります。そして舎衛の三億をめざし、さらにいちだんと深く寺檀和合して、広宣流布の総仕上げをしてまいりたいと思います。
 どうか、お身体を大切にしてください。全員が二十一世紀まで生きぬいてください。そして自らがなしえなかったことが今世にあったとしたならば、お子さまに全部バトンタッチをしてください。さらに、もっとも大切な奥様を大事にしてください。きょうはたいへんにご苦労さまでございました。以上をもって、私の話とさせていただきます。(大拍手)

1
4