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武漢大学贈書式でのあいさつ  

1975.4.19 「広布第二章の指針」第6巻

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1  詩情豊かな美しい東湖のほとりにあり、未来を築きゆく建設のいぶきあふれる武漢大学を訪問することができ、ほんとうにうれしく思います。また本日は、私のささやかな贈書に対し、このように心のこもった、盛大な式を行ってくださり、深く感謝いたします。書籍は、思うぞんぶんに使っていただき、少しでも皆さんの学習面でお役に立てば、これ以上の喜びはありません。
 武漢大学を訪れたのは、今回が初めてですが、武漢大学は、私たちにとって二度訪問し友好を深めた北京大学とともに、もっとも親しみがあり、深い友情の気持ちをいだいております。というのは、私が、人類の平和を守るフォートレスとして、平和、文化へ貢献していくべく創設した創価大学の学生が、学生訪中団の一員として武漢大学を訪問し、熱烈な歓迎を受けたことを機縁に、友好交流がすでに行われてきたからです。そのとき、歓迎してくださった方々も、この席にいらっしやることと思います。日本語科の呉月娥先生もその一人だとうかがっております。
 その後、呉先生は、ご尊父の看病のために日本を訪問され、創価大学の学生とも再会し、中日友好のために尽力されてきました。多くの人々が呉先生をとおして、中国人民へ親しい気持ちをもちました。私も創価大学を参観された呉先生にお会いして以来、世世代々の友好を築くために、未来の春秋に富む日本と中国の若い世代の友情のいっそうの発展を願って、いくたびか懇談する機会がありました。
 そのさい、武漢大学で日本語を学ぶ人々の真剣な学習の様子、先生方の懸命な努力をおうかがいして、私も、すこしでもお役に立てればと思い、日本語書籍の寄贈を提案いたしました。心から喜んでくださり、昨年十二月に北京大学を訪問したさい、関係者の方々のご配慮をいただき、さらに紀輝主任からは、丁重な感謝のお手紙をいただきました。私の小さな善意に対して、あふれるような真心でこたえてくださった皆さんに心から感謝したいと思います。
 私は、今回の訪問によって、武漢大学と創価大学のあいだの友好がいっそう深まっていくことを強く念願しております。
 呉先生が創価大学を参観されたさい、学生たちは心から歓迎し、武漢大学で学ぶ学生たちへの友情の気持ちを込めて、コスモスの造花や折り鶴などを贈ったと聞いております。私は、このような一人ひとりの心と心のあいだに固く結ばれる友情と信頼の絆を、さらに太く大きいものに発展させていくことこそ、永続的な日中間の平和友好のかなめであると確信しております。
 呉先生に続いて武漢大学の多くの先生方、学生の皆さんが創価大学を訪問することを歓迎します。(武漢大学図書館)

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