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日蓮大聖人・池田大作

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新時代第18回本部幹部会  

2008.5.21 スピーチ(聖教新聞2008年下)

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24  最後に、戸田先生のご指導を、もう一つ紹介したい。
 戦時中、多くの幹部は、軍部権力の弾圧に恐れおののいた。口では、うまいことを言っていた人間が、ビクビクしていた。
 そのことを先生は小説『人間革命』に、明確に書き残しておられる。
 「日頃の大言壮語が、いざという場合に、どんなものであるか」「それをいやというほど見せられてきている」
 「権力の前には、塩を振りかけられた蛞蝓なめくじよりもだらしがない」──
 そう言われないように戦おう! 頼むよ!
 「いざ」という時が大事だ。
 その時にはじめて人間の真価が分かる。
 意気地なしであってはならない。圧迫が強ければ強いほど、朗らかに、堂々と正義を語り抜く──これが学会精神である。創価の師弟に流れる魂である。
 戸田先生は、牧口先生を一人お守りし、ともに獄中闘争を貫かれた。
 私もまた、戸田先生のために、一人、戦った。
 どんな時も、そして、ありとあらゆる点で、先生をお守りしてきた。
 命をかけた闘争の真実を知れば、心ある人は膝を折って、慟哭するであろう。その戦いは、だれも想像できないだろう。
 「まさかが実現」と大新聞が報じた、昭和31年(1956年)の「大阪の戦い」の勝利。
 私は、死に物狂いで戦った。味方をつくるために、頭を下げて回った。
 戦ってくださる学会員の方々を大事にした。仏のごとくにお迎えし、お送りした。
 そんな私を笑う人間もいたが、結果は、だれも想像できなかった大勝利であった。
 私は「誠実」で勝った。
 反対に、幹部が威張り、いい気になっていたところは負けてしまった。
 諸君は絶対に、そういう愚か者になってはならない。
 会合での話も、うまく話すことは大事だが、それ以上に、同志を思う真心が大事である。
 私には体験があるから、申し上げるのである。
 大阪の勝利に、先生は「大作、よく勝ったな」と感激しておられた。
 二人きりの時、「大作、ありがたいよ」とも言ってくださった。
 先生との思い出は、話せば尽きない。それはそれは、峻厳な師弟であった。
 今日まで、私は「師弟の道」を歩んできた。「師弟の道」ありて、学会はここまで発展してきたのである。
 戸田先生は書き残された(小説『人間革命』)。
 「牧口先生は信仰を指導して下さるだけでなく、人生の学問も教えて下さる」
 「先生の言動は、がん(=私)の言動でもある」
 まさに師弟一体であられた。
 この師弟不二の大精神を忘れずに進んでまいりたいと申し上げ、記念の幹部会を終わります。
 来月、またお会いしよう!
 戦おう! 楽しく戦おう!
 海外の同志、万歳!
 長時間、本当にご苦労さま。ありがとう! お元気で!

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