Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第60回本部幹部会、東北総会、中国総会…  

2006.5.25 スピーチ(聖教新聞2006年下)

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1  皆さん、きょうは本当にありがとう! 海外の皆さま、遠いところ、ご苦労さまです。
 はじめに、代表の方々に和歌を贈りたい。〈名誉会長は一首ずつ読み上げ、各国・各方面の代表に手渡した〉
 〈アメリカの友へ〉
  この一生
    アメリカ広布に
      永遠の
    歴史築きし
      諸天は護らむ
 〈ブラジルの友へ〉
  遥々と
    ブラジル広布を
      目指しゆく
    勝利勝利の
      皆様讃えむ
 〈ヨーロッパの友へ〉
  この一生
    語り戦う
      思い出は
    功徳となりて
      三世に光らむ
 〈イタリアの友へ〉
  イタリアの
    広宣流布に
      立ち上がる
    尊き青年
      三世に功徳は
 〈インドの友へ〉
  大インド
    釈尊までも
      称賛を
    惜しまず 讃えむ
      広布の貴殿あなた
 〈フィリピンの友へ〉
  あなうれし
    あな尊きや
      フィリピンの
    同志の活躍
      諸天は護らむ
 〈東北方面の友へ〉
  勇敢な
    東北健児は
      立ち上がり
    広宣流布の
      夜明けは来れり
 〈中国方面の友へ〉
  中国の
    大英雄が
      立ち上がり
    なんと嬉しき
      凱歌の歴史よ
2  ナワイーに学べ
 ききほど、中央アジア・ウズベキスタン共和国のナワイー(ナヴォイ)市から「名誉市民」の決定通知を頂戴しました。皆さまに、謹んでご報告させていただきます。
 ナワイー市はシルクロードの要衝で、太陽が燦々と照り光る、緑豊かなオアシス都市。ウズベキスタンの経済を支える重要な拠点として、目覚ましい大発展を続ける近代都市である。
 ナワイーという市の名前は、「中央アジアのゲーテ」と謳われる、15世紀のシルクロードの大詩人、大政治家であるアリシェール・ナワイー(1441〜1501年)の名前を冠したものである。
 わが創価大学の講堂前に、ウズベキスタン政府から寄贈されたナワイーの像が立っていることは、ご存じの通りだ。
3  私は、若き日から、世界の太詩人の作品を愛誦し、足跡に学んできた。それだけに、「桂冠詩人」「世界桂冠詩人」の栄誉をいただいたことを誇りに思っている。
 きょうは、ナワイーの詩からいくつか紹介したい。
 大詩人は綴った。
 「何をもって、師匠への恩返しとするべきか。
 それには、世界のすべての富をもってしても足りない」
 これこそ、本当の師弟である。本当の弟子の心である。
 牧口先生と戸田先生、戸田先生と私の間に、この師弟の精神があったからこそ、広宣流布が前進し、世界的な創価学会となったことを忘れてはならない。
 仏法の根本は「師弟」である。
 私たちの不変かつ永遠の師匠は、南無妙法蓮華経の御本尊であり、日蓮大聖人である。
 大聖人の仏法を世界に宣揚し、御本尊を弘通していくことこそ、「師弟不二」の実践の本義である。
 御本仏の仰せのままに、広宣流布を実現しゆく創価の師弟にこそ、本当の「師弟不二」の精神が脈動している。仏に成る血脈が流れ通っている。
 牧口先生、戸田先生、そして私の三代は、この仏法の方程式を胸中深く自覚して、師弟の道を進んできたのである。
4  忍耐こそ財産
 ナワイーは謳った。「忍耐を貫く人は、満足という財をなすことができる」
 妙法に生きる私たちは、苦難にあっても忍耐を貫き通していけば、必ず、永遠に崩れぬ満足を得ることができる。
 忍耐――ここに信心の根幹があり、仏法の結論があるといってよい。
 また大詩人は「友情は真の幸福の砦」と言っている。友情ある人に、不幸はない。
 仏法も、同志愛を尊ぶ。「異体同心」を繰り返し教える。
 一人では正しい信心を貫くことは難しい。同志が護り合い、心と心の交流を結んで、自他ともの幸福をつかんでいくのである。
 「人々に福をもたらせばもたらすほど、わが身に福がついていくのだ」
 これも、仏法と深く通じる言葉だ。
 友を折伏したり、同志を指導・激励したり――そうやって人々のために尽くしたことは、全部、わが身の福運となって返ってくる。
 もう一つ、ナワイーの詩を味わいたい。
 「人生とは、日一日と過ぎゆくものである。
 後で失った日々のことを決して後悔しないよう、どうか善良かつ快活でいてくれたまえ」
 一日一日を悔いなく、快活に!――まさに学会員の皆さまの心意気である。これからも、これで進みましょう!
5  第60回本部幹部会、新世紀第5回東北総会、新世紀第4回中国総会、本当におめでとう!
 またアメリカ、ブラジル、イタリア、フイリピン、インドの研修会、おめでとう!
 そしてアルゼンチン、ドイツ、フランス、ポーランド、シンガポール、韓国等の皆さん。
 参加されているすべての方々に、ありがとう! おめでとう! ご苦労さま! と申し上げたい。
 また今回から、新設の衛星中継会場として、長野平和会館で中継がスタートする。
6  ナポレオンと進んだ女性
 尊き婦人部の皆さま方、結成55周年の「記念月間」、おめでとう!
 本当にご苦労さまです。
 きょうは、海外の国々から、“太陽の婦人部”の皆さま方も、勝利の旗を高く掲げて、晴れ晴れとお越しくださった。本当にありがとうございます! 全員で大拍手をもって、歓迎申し上げたい!
 この5月3日には、ナポレオン家の当主であるナポレオン公が、“創価の大英雄の殿堂”である八王子市の東京牧口記念会館を訪問してくださった。
 その際、光栄にも、英雄ナポレオンが制定したことで知られる「レジオン・ドヌール勲章」をお持ちくださった。
 ナポレオンの時代に、ある兵士に授与された大変に貴重なものである。
 〈ナポレオンの実弟ジェロームの部下であるド・リニー大佐に1813年に授けられたもの〉
 あわせて、フランスの友から、5・3「創価学会母の日」を祝し、1枚の版画が届けられた。
 その版画には、ナポレオンが、一人の女性兵士に、「レジオン・ドヌール勲章」を授与している光景が描かれている。
 この女性は、マリー=ジャンヌ・シュランク。
 彼女は、フランス革命の思想に共鳴し、決然と立ち上がった。
 愛する民衆のために、革命の理想の実現のために、「よし、私も戦おう!」と。
 何のために自分は生まれたのか。そして、何のために生きるのか。
 この「何のため」を自覚した人は強い。
 どんな試練の嵐が吹こうとも、強い心で乗り越えていける。
 やがて、ナポレオンの遠征軍に身を投じた彼女は、命を賭して、不屈の信念をもって、戦い続けた。
 全身に何カ所もの刀傷を負いながら、12に及ぶ遠征に勇んで足跡を刻んでいったのである。
 〈マリー=ジャンヌ・シュランクは1757年、ベルギー生まれ。祖国ベルギーの解放運動に従事。その後、フランス革命軍に合流。さらに、ナポレオンのイタリア遠征、アウステルリッツの戦い、イエナの戦いなど数々の遠征に参加。1840年、83歳で生涯の幕を閉じた。
 マリー=ジャンヌ・シュランクのエピソードはエリック・ラバイユ氏の「軍服を着た女性」を参照した〉
7  この女性に最敬礼を!
 この一人の女性の必死の戦いを、ナポレオンが見逃すはずがない。
 ナポレオンは、大勢の兵士の居並ぶ前で、その女性のもとへ歩み寄り、自ら勲章を授けながら、こう言った。
 「この素晴らしい女性に、最敬礼せよ! この女性こそ、我らの栄光の象徴である」と。
 およそ、200年前、1808年の6月のことであった。
 自らと運命をともにしゆく兵士たちの心を、いつも、がっちりとつかんで離さなかったナポレオンらしい感動の劇として歴史に刻まれている。
8  わが創価の婦人部は、来る日も来る日も、広宣流布という最極の平和と正義の大闘争を、勇敢に、地道に、戦い抜いておられる。
 大変なことである。
 いかなる時も、婦人部の皆さんが健在で、明るく朗らかに頑張ってくださっているから、学会は、何があっても悠然と、微動だにせずに、前進しているのである。
 この尊き皆さま方を讃えずして、一体、だれを讃えるのか。
 男性は、全員、立ち上がって、ナポレオン軍のごとく最敬礼して、婦人部の皆さま方に感謝を捧げたいと思う。
 「広宣流布のために、創価学会のために、そして世界の平和のために、正義の勝利のために、婦人部の皆さま、いつもありがとうございます!」と。
9  広布に戦う人を皆で讃えよ!
 釈尊も、大聖人も、広布に戦う女性たちを最大に賞讃し、大切にされた。
 その仏法の方程式に則って、私も「女性を大切に」ということを、繰り返し申し上げている。
 仏法の世界は、男女の差別などない。役職があるから偉いわけでもない。
 「広布に戦う人」が、一番偉大なのである。
 ゆえに、真剣に妙法流布を祈り、汗を流して行動している人を、最大に讃えてまいりたい。
 それが本当の仏法の世界なのである。
 自分では何もしない男性幹部が、婦人部を下に見て、威張ったり、命令したりするようなことがあったならば、断じて許してはいけない。
 正義の言論で厳しく責め抜いていかねばならない。
10  また、婦人部の皆さんが活動しやすいように心を配っていくことも大事である。
 たとえば、婦人部の方々が存分に学会活動できるのも、ご主人やお子さんの理解と協力があってのことである。
 「ご主人によろしくお伝えください」という一言を忘れない。また、お子さんたちに、感謝の言葉や励ましの声をかけていく。
 そういう点も配慮できるリーダーであっていただきたい。
 婦人部のご家族――お子さんやご主人はもちろん、高齢の方など――に気を配ることが、婦人部の皆さんを守ることになるのである。
 ともかく、「上」が変わることだ。それが牧口先生、戸田先生の指導であった。
 幹部自身が、駆けずり回って、会員同志のために献身していくことだ。
 そこに、学会がもう一歩、大きく発展していくカギがある。
11  妙法は「冥益」
 今回、お会いしたナポレオン公も、偉大な創価の母たちに心から敬意を表しておられた。
 とても背が高い方である。どことなく、ナポレオンに似ていらっしゃる。
 そのナポレオン公が、真摯な語り口で、婦人部を中心とした創価の大発展を最大に祝福してくださったのである。
 広宣流布に戦う婦人部の皆さま方こそ、三世十方の仏菩薩から、最高無上の「生命の大勲章」を受けられる方々である。
 いな、すでに皆さんは、自分でも信じられないような素晴らしい大勲章を受けていらっしゃる。
 たとえ、今は分からなくとも、時がたてば、自然のうちに大福徳となって光ってくる。そして、未来永遠に、わが身を飾っていく。
 それが仏法の「冥益」の力である。
 ゆえに、安心して、信心だけは、断固、貫いていっていただきたい。
 ともあれ、私たちは、声高らかに叫びたい。
 「この素晴らしき勇気ある婦人部の皆さま方に最敬礼せよ!
 この母たちこそ、女性たちこそ、我ら創価学会の永遠の栄光である!」と。
 そして、大切な大切な婦人部、女子部の皆さま方を、心から尊敬し大事にしていくことを、ともどもに誓い合っていきたい。そのことを、きょうは強く強く申し上げたいのである。
 アフリカのマータイ博士
 「この笑顔を見て! 世界のどこでも創価の人達が一番、幸せそうですね」
12  世界一の「幸福博士」「希望博士」
 昨日、アフリカのケニアから連絡があった。
 それは、ケニアで活躍する創価同窓の友が、ノーベル平和賞の“環境の母”マータイ博士と、楽しく有意義に懇談したという報告であった。
 私も博士とお会いしたが、お話しして、じつに賢明な素晴らしい女性リーダーであることが、すぐにわかった。
 〈ワンガリ・マータイ博士は2004年のノーベル平和賞受賞者。名誉会長は昨年2月、東京で会見した。博士は本年2月に創価大学を訪れ、講演している。創価の同窓生は5月16日、ケニアの首都ナイロビにある博士のグリーンベルト運動の事務所を訪問した〉
 同窓生たちは、マータイ博士と私との会見が掲載された「グラフSGI」等を紹介しながら懇談した。
 博土は「グラフSGILのページをめくりながら、創価の女性やSGIの同志が写っている写真を指さし、満面の笑みを浮かべて、周囲の人にこう言われたという。
 「見て! この笑顔! 世界中のどこに行っても、創価の人たちが一番、幸せそうですね。本当に、びっくりするほどです!」
 そして「どうしたら、こんなに素晴らしい笑顔になるのですか」とも質問されたそうである。
 世界を魅了する“微笑みの指導者”であるマータイ博士が、創価の女性の笑顔を絶讃してくださっている。
 わが婦人部、そして女子部は、世界一の「微笑み博士」であり、世界一の「幸福博士」「希望博士」なのである。
 〈博士はこの折、次のように話した。
 「池田博士は、私が今までに出会った世界中の人々の中で、最も素晴らしく、幸福に満ちあふれた人です。創価学会の人たちは、本当に素晴らしい人たちです」
 「池田博士には、ぜひケニアをご訪問いただき、私たちの仕事を見ていただきたいと願っています」
 「池田博士と、お美しい奥さま、そして、創価学会、創価大学のすべての皆さまのご健康を祈っています。池田博士に、私どもの連帯と友情の心を、くれぐれもよろしくお伝えください」
 また、同窓生が創立者の対談集等を贈呈したことに対し、「これらの書籍は、グリーンベルト運動事務所の図書館に置かせていただきます。それによって、池田博士、ならびに博士と対談された方々の英知を、私たちスタッフも共有することができるからです」と語っていた〉
13  後継の友よ 立ち上がれ! 強く! 強く! 正義を掲げて
 今回、来日されたイタリア青年部の皆さんが、約150年前の貴重な新聞や、書籍を贈ってくださった。学会の“宝”として大切にしてまいります。
 その中に、イタリア統一の英雄マッツィーニの書籍もある。そこには、マッツィーニが青年に贈った言葉が記されていた。
 「青年の中にこそ、未来への希望が息づいている」
 「さあ、立ち上がれ!
 そして行動を起こせ!
 周りに悪徳があればなおいっそう、正義の道が見失われる恐れがあればなおいっそう、強き行動を起こせ!」
 まったく、その通りだ。
 末法は「五濁悪世」であり「闘諍堅固」である。それが釈尊の予言である。大聖人の御断言である。
 悪との戦いは、必然であり、永遠である。
 だからこそ、正義の青年が、強く、また強く、連帯を広げていく以外に、未来の平和の希望はない。
 人類の希望を開く原動力こそ、学会青年部の正義の戦いなのだ。頼みます!
14  人を謗ることは法を謗ること
 日蓮大聖人は、こう仰せである。
 「一切の草木は、大地から生ずる。このことから考えると、一切の仏法もまた、人によって広まるのである」(御書465㌻、通解)
 ゆえに、法を弘める人を謗ることは、その法を謗ることである。
 まじめな学会員を誹謗する。同志をけなす。師匠を裏切る。これらは、謗法となるのである。
 そういう輩は、相手がだれであっても、厳しく責めていかねばならない。それが大聖人の教えである。
 仏法に照らせば、立場や地位の差など問題ではない。
15  知恵と徳ある人は生命の大富豪
 皆さまのために、さらに箴言を贈りたい。
 まず、ジョルジュ・サンド。フランスの有名な女性作家は、こう述べている。
 「私には、贅沢は愚かな人たちが頼みにするものであるように見える」(加藤節子訳『我が生涯の記』水声社)
 心の卑しい人間は、私欲を貪り、虚栄に走るものだ。
 イギリスの詩人であり劇作家のシェークスピアは、戯曲の中で綴っている。
 「美徳と知恵は、身分や富より、はるかに大きな財産と言うべきだろう」(小田島雄志訳「ペリクリーズ」、『シェイクスピア全集Ⅵ』所収、白水社)
 どれだけ財産があり、身分が高い人よりも、知恵がある人、人格が優れた人のほうが偉大である。人間として尊く、豊かであろう。
 最高の仏法を実践し、人間革命を続ける学会員こそ、真に高貴であり、“生命の大富豪”とも言うべき方々なのである。
16  「訓練」がガンジー家の伝統
 非暴力の英雄ガンジーの令孫であるアルン ・ガンジー博士は、こう語っておられた。
 「『訓練する』ことが、わが家の教育です。代々、受け継がれてきた伝統です」。
 日々の勤行も、一つ一つの学会活動も、すべて、生命を磨き、鍛える「訓練」である。
 そうして自分自身を鍛錬するなかに、人生の栄光が開かれていく。
 フランスのドゴール大統領は書き残している。
 「真実から始めないかぎり成功はない」(村上光彦訳『ド・ゴール大戦回顧録Ⅴ』みすず書房)
 ナチスと戦い、勝利した英雄の、確信あふれる言葉である。
17  日蓮大聖人は仰せである。
 「いいかげんな人が、信ずるような格好をしながら、おかしなことを言い出すと、そのほかの人の信心をも破ってしまうのである」(御書1539㌻、通解)
 こうした悪人に、断じてだまされてはいけない。鋭く見破ることだ。
 戸田先生は、非常に厳しかった。
 「正義を破壊せんとする、忘恩の大悪人の末路を、容赦なく見届けるのだ」
 学会から受けた恩を忘れ、学会に弓を引き、悪に加担した人間の末路は、皆、悲惨である。
 イタリア・ルネサンスの大詩人アリオストも、長大な物語詩に綴っている。
 「悪行を重ねる者には、悪しき最期が待つものぞ」(脇功訳『狂えるオルノランド』名古屋大学出版会)
 戸田先生は、こうも言われた。
 「学会を裏切った者は、不思議と落ちぶれ果てた姿を見せにくる」
 まったく、その通りである。
18  現証にはすぎず
 御書には、三類の強敵と戦い、大難に耐えて妙法を弘める人こそが一切衆生の大導師であると、明快に宣言されている(御書1360㌻)。
 この大聖人の精神を心肝に染め、戦い抜いてきたのが、創価の三代の師弟である。
 戸田先生も、よく言われた。
 「妙法といっても、詮ずるところは『人』である。『人』と『法』は切り離せない。人法は一体である」
 さらに戸田先生は断言なされた。
 「創価学会は、世界にただ一つ、末法の御本仏の正義を信じ、行ずる、仏意仏勅の団体である」と。
 この言葉の通りに、創価の三代の師弟は、大聖人直結で戦ってきた。
 創価の「和合の組織」の拡大が、「妙法の世界」の拡大であると申し上げておきたい。
19  ともあれ、大聖人は、「道理証文よりも現証にはすぎず」と仰せになられた。
 大事なのは「現証」である。「実証」である。
 その見事な勝利の現証・実証を示された、大東北の皆さん、おめでとう!
 そして、大中国の皆さん、おめでとう!
 東北も中国も、よく頑張ってこられました。
 中国は、忘れ得ぬ「山口闘争」50周年の本年を、全5県が、新たなる開拓と拡大で飾られた。
 特に、鳥取・島根は、「山光」という名とともに、偉大な変革の光を放っておられる。
 これほどうれしいことはない。
 青年部の活擢、未来部の育成でも、中国は全国の模範である。
 「地涌の讃歌」の歌声が轟いている。
 わが東北の同志も、今年は記録的な大雪の冬を勝ち越えて、未曽有の大前進を重ねてこられた。
 とくに、聖教新聞の拡大、正義の教宣活動では、全国をリードして、東北6県がすべて「最優秀県」「優秀県」に輝いている。
 東北は、「青葉の誓い」を立派に果たしてくださった。
 東北にも、そして中国方面にも足を運んだ、あのアインシュタイン博士は、「われわれの課題の発展は誠実さによってのみ促進される」と述べている(湯川秀樹監修、井上健・中村誠太郎編訳『アインシュタイン選集3』共立出版)。
 東北も、そして中国も、大誠実で勝ちに勝った。
 東北の栄光の人材城、万歳! 中国の勝利の人材山脈、万歳! そう心から讃えたい。
 晴れ晴れと、創立80周年を目指し、私たちは、いよいよ強盛の信心で、すべてを開いていきたい。
 朗々たる妙法の音声で、生命の威光勢力を増し、新しい人材の波また波を広げながら、異体同心の団結で、痛快に勝ちまくってまいりたい。
 皆さまのご多幸を祈り、皆さまのご健康を祈り、皆さまのご繁栄を祈り、私のスピーチを終わります。ありがとう!
 またお会いしましょう!

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