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日蓮大聖人・池田大作

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馮国柱上海市革命委員会副主任主催歓 迎宴でのあいつ

1974.6.10 「池田大作講演集」第7巻

前後
1  尊敬する上海市革命委員会副主任馮国柱先生、上海市革命委員会常務委員張振亜先生、およびご列席の方々、本日はこのように真心のこもったおもてなしをしていただき、心よりお礼申し上げます。今回、私は初めて中国を訪問いたしました。
 広州から北京、西安を訪れ、新中国のたくましい建設の姿を見るとともに、あたたかい配慮のもとに楽しく、また有意義な毎日をすごすことができました。
 上海は、特に中国革命の歴史を象徴する都市であります。諸外国に蹂躙され、侵略と非人間的な支配のもとに民衆が苦しみぬいた解放前、そして今日、繁栄し、勃興しゆく新中国のたくましいエネルギーをじに示している姿は、歴史を創造しゆく民衆の力の偉大さを如実に示しています。
 また、上海は、文化大革命の発火点であったことはよくぞんじております。民衆のわきあがる力により、民衆のための社会を築いていく前途には、次々に試練が待ちかまえている。しかし、断じて民衆の革命の河の流れは、だれびともとどめることができない。このことは、上海に生きぬいてこられた皆さま方の不抜の信念でありましよう。
 私たちも、ひたすら民衆のためにた起ち上がり、民衆のために動いてまいりました。私たちは創価学会であり、皆さんは中国共産党であり、その理念、運動のかたちにはさまざまな違いがあるかもしれない。しかし、民衆のためにどこまでも戦い、民衆に奉仕しぬいていこうという信念においては、私たちは、皆さま方と共通の基盤に立っていると申し上げたい。
 歴史をひもとくとき、日本は、上海とは古くから交流の歴史をもちながら、軍国主義の暗雲がたれこめた時代に上海の民衆に多大な損害を与え、筆舌に尽くせぬ苦悩を与えてきました。
 このような悲惨を、私たちは断じて繰り返すことはありません。平和こそ私たちの運動の第一の目的であり、そのために私たちの進軍は、今日までやむことなく続いてきました。
 今年の秋には、日本と中国間に飛行機が飛び、上海は日本にとってもっとも近い、もっとも親しい都市になります。私たちもまた次の機会には、直接、東京からこの地を訪れることになりましよう。そのときは、いつも、創価学会の旗のもとにつどった一千万人の民衆の、心からの平和友好の願いと隣人としての友情をたずさえてまいります。
 両国の民衆が、未来の春秋に富む若者たちが、いつまでも良き隣人として、友として親しくおつきあいしていく――この民衆と民衆との友好交流こそ、平和の基盤をより強固なものにしていくものであると信じてやみません。
 最後に、毛主席閣下のご長寿を祈り、周総理のご健康を祈り、ならびにご列席の諸先生のご健康を祈り、乾杯いたしましょう。

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