Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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NSA本部にて 人間革命の行動に指針

1974.4.2 「池田大作講演集」第7巻

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1  我々の生命、我々の体が即南無妙法蓮華経の当体である。したがって南無妙法蓮華経と唱えて人間革命に進む我々にとって、どういう姿が現代という時代をふまえてふさわしいのかを、明らかにしたい。
2  健康(health)
 信仰者はまず健康である、という厳たる証拠を示していきたい。つまり健康即信仰をめざすべきであり、健康をそこねることは、本質的には妙法に反する。もちろん生身の体である以上、体をこわすこともあるだろうが、つねに健康であろうという祈りをもって、わが生命のリズムを宇宙のリズムに合致させていく。この祈りと規則正しい生活なくして、真の信仰とはいえない。
3  青春(youth)
 生涯、青春の気概で進もう。妙法はその根源の力である。生涯、若々しい信仰を持続することによって、ほんとうの意味での若さである精神の若々しさを失わずにいけるのである。そのためにこそ、信仰によって生命をみがくのである。
4  福運(fortune)
 人生に不可欠なものは福運であり、福運なき人生は、結局は悲劇に終わる。福運ということは、生活を大切にすることであり、その姿勢がまた、福運を積み、助長していくことを銘記したい。
 末法今時においては、福運を積む修行は唱題である。荒れ狂う怒濤の社会にあって、生活を大切にし、唱題第一に進むとき、福運は、朝日の昇りゆくように、集積されていくであろう。
5  知性(wisdom)
 知性に欠ける人は、やはり社会の敗北者となろう。仏法によって英知をみがき、知性を涵養し、社会の常識あるリーダーに育っていこう。その努力なくして一流の人生とはいえない。
  
 情熱(passion)
 知性の持ち主であったとしても、人間的な感情の躍動のない人生は、生ける屍といっても過言ではない。人生の大部分の幸、不幸というものは、パッションをもっているか、いなか、によって決まるものである。
6  信念(confidence)
 信念なき人生、信念とする哲学なき人生は、あたかも羅針盤をもたず、方向を見失い、海原をさまよう船のような悲しい存在である。今後の激動社会が暴風雨のごとく荒れ狂ったならば、信念なき人は、嵐に沈む船のごとくであろう。信念強き人のみが、悔いのない、勇んだ船出が可能である。
7  勝利(victory)
 勝利なくして、不幸な弱き人は救えない。社会的な敗北者であっては、慈悲の行為にも説得力を有しない。ここでいう勝利とは、あくまで社会、そして個々人の生活の真の繁栄に通じ、正義に根ざしたものである。
 以上の七項目の指針は、南無妙法蓮華経の七文字を実践する信仰者の具体的、現代的な人間革命の指標である。更に七項目を包括する指針として「慈悲」(mercy)をあげたい。たとえ名誉が、財産があろうとなかろうと、真実の法をもって、真実に人のために、社会のために尽くす人こそ、真実の“尊貴の人”なのである。(要旨)
 (昭和49年4月2日戸田前会長17回忌法要 サンタモニカ・NSA本部)

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