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日蓮大聖人・池田大作

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女子部夏季講習会 地についた結婚観を

1972.8.12 「池田大作講演集」第4巻

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5  「大白蓮華」読む運動を展開
 最後に、話は変わりますが、ここで一つの提案をしたい。皆さんは昭和四十九年に再び講習会につどうわけですが、それまでの向こう二年間「大白華」をしっかり読み、マスターしていったらどうかと提案したいが、いかがでしょうか。(拍手)
 現在まで「大白華」には「仏教対話」を掲載してまいりましたが、一時休載して、かわって今秋から、てい談「生命論」を掲載していく予定です。今回の講習会でも観心本尊抄を教材に仏法の生命哲学を学びましたが、今後はますます生命論が重要になってくる。
 思想界も哲学界も、生命の問題をめぐって試行錯誤を繰り返している。生命とはいかなるものか、その解明は人類の最大の課題であるといっていい。私たちはすでに二十一世紀は、“生命の世紀”であると達観し、そうならなければならないと叫んでまいりました。時代、そして社会も私たちの主張した方向に動いているし、今後も創価学会は更に深く、そして静かなる生命哲学運動を展開していかなければならない使命を担っている。
 その一つの楔、先駆けとして、生命論の対話を行って仏教の真髄である生命論を後世に残していきたい。何十年先、また何百年先に、本格的な哲学究明者がこれをひもとき、そこから多くの示唆を得、生命に関する人類への指標ともなっていくべきものにしたいと思う。
 そこでは、生命に関してさまざまな角度から問題を提起し、それをうけて仏法の立場からどう考え、洞察していくかを論じていきたい。
 具体的なテーマについては、たとえば桜など植物のつぎ木をしたり、心臓や脳の移植などを行った場合、それは別個の生命体になってしまうのか、個性はどうなるのか。また植物と動物とでは生命はどのように違うのか。宇宙にはたくさんの天体がある。それらの無数の星には人間のような知的な生物が存在するのかどうか。そして人間の死後の問題、死んだあとはどういう状態で、どういう過程で、どういう状況のもとにまた生まれてくるのか。同じ“死”にしても殺された場合などはどう違うのか、その間の時間の長短はなど、さまざまな角度から論じていきたい。
 そこで、そのてい談「生命論」を含めて、向こう二年間「大白華」を毎号毎号、すみからすみまで確実に読んでいく運動を展開していったらどうかと、提案したいのです。(大拍手)「大白華」の内容については全部知っているといえるように、また皆さんがた女子部の人たちに聞けばすべてわかる、このようにいわれるようになってほしい。
 一つのものを完全にマスターすることはすべてに通じていきます。「大白華」をとおして最高の生命哲学、仏法を学んでいただきたい。これを二年間持続していけば、それは“人間の最高学府”を卒業したといえるだろう。また思想教育、人間教育、哲学教育、情操教育、社会教育に通じていくと思う。自分自身のために、また広布の、人間革命の懐かしい思い出をつくるためにも、以上のことを提案するわけです。(大拍手)このことをとおして、どうか自分自身の血肉とし、信仰を深めていく源泉にしていただきたい。(拍手)

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