Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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既成権力にさらに挑戦  

「池田大作講演集」第2巻

前後
1  四条金吾殿御返事にいわく、
 大陣すでに破れぬ余党は物のかずならず、今こそ仏の記しをき給いし後五百歳・末法の初・況滅度後の時に当りて候へば仏語むなしからずば一閻浮提の内に定めて聖人出現して候らん
2  日蓮大聖人のご出現の御書であります。
 「大陣すでに破れぬ余党は物のかずならず」というのは、本陣が破られれば、たとえ、あちこちに軍勢がいたとしても、どうということはない。創価学会も既成の権力に対して、厳然たる楔を打ち込みました。大陣はすでに破ったのです。「余党」――いろいろな批判をする人がいますけれども、それらは全く問題ではない。「今こそ仏の記しをき給いし後五百歳……云云」とは、大聖人の立ち場から拝すれば、法体の広宣流布のとき、楔を打たれたことをいっているのです。
 今は、化儀の広宣流布の時代です。その楔ももう打ちました。法体の広宣流布のことを仰せられた御文ではありますけれども、そのまま化儀の広宣流布に約すこともできます。
 おかげさまで、会長就任十周年を迎えることができまして、広宣流布の基盤が完璧にできあがったといえるわけです。あとは皆さん方は仲良く頑張ってほしい。しかしながら、まだまだ表面的・現象的には、今なお暴虐なる権力の壁が立ちはだかっていることは厳然たる事実です。油断はできない。「すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」です。
 何十年ものあいだ、つちかわれてきた既成の基盤・土台というものは、それほど簡単に消滅するものではありません。しかし、その根底となる民衆の基盤自体に、すでに変化をきたしていることだけは、間違いありません。
 ひたひたと潮の寄せるがごとく、更に更に、新しい広布の波ができあがっています。このことを確信して、さっそうと、有意義な日々の活動を進めていきたい。

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