Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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広宣流布の戦いこそ一生の思い出  

「池田大作講演集」第2巻

前後
1  持妙法華問答抄にいわく
 「三界無安・猶如火宅」は如来の教へ「所以諸法・如幻如化」は菩薩の詞なり、寂光の都ならずは何くも皆苦なるべし本覚ほんがくの栖を離れて何事か楽みなるべき、願くは「現世安穏・後生善処」の妙法を持つのみこそ只今生の名聞・後世の弄引ごせのろういんなるべけれすべからく心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき
2  社会というのは、火宅のようなものである。現実は、幻であり、無常です。寂光の都、すなわち、広宣流布を実現する以外には、地獄の苦しみから脱することができないとの仰せです。
 「本覚の栖を離れて何事か楽みなるべき」――「本覚」とは御本尊であり、信心です。それを離れて真実の遊楽、幸福はない。どんなに金持ちになり、名声を博そうが、その永遠の裏づけとなる三大秘法の仏法哲理をたもたなければ空虚なものです。結局「現世安穏・後生善処」の妙法をたもつことだけが、今生の最高の名聞であり、永遠の幸福を破壊しない唯一の道であるとの意です
 最後は「須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき」と結んでおられます。
 「心を一にして」とは、個人においては、真心こめて唱題することです。また、学会全体でいえば異体同心の団結です。勇気をふるって題目をあげてください。御金言に照らして、悩みが解決しないわけは断じてない。
 そして「他をも勧ん」とは、布教、折伏のことです。広宣流布の戦いこそ、今世における最高・最大の思い出となるであろう、と強調されているのです。
 世間の遊びなどは、永遠という次元からみれば、一瞬にして消えてしまう。折伏こそ、生命に因果倶時の永遠の歴史を刻むことになるのです。
 この日蓮大聖人の御金言を胸に刻み、第一にも第二にも仲良く、忍耐強く、スクラムをしっかり組んで進みましょう。異体同心の和合僧をつくろうという強い強い清らかな、深い一念をもち続けていきたいと思います。

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