Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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折伏は人間回復への運動  

「池田大作講演集」第2巻

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1  開日抄下にいわく
 入れじとせき狂児をたぼらかして宝をすてさするやうに法華経を抛させける心こそ無慚に見へ候へ、我が父母を人の殺さんに父母につげざるべしや、悪子の酔狂して父母を殺すをせいせざるべしや、悪人・寺塔に火を放たんにせいせざるべしや、一子の重病を炙せざるべしや、日本の禅と念仏者とを・みて制せざる者は・かくのごとし「慈無くしていつわり親しむは即ち是れ彼が怨なり」等云云。
 日蓮は日本国の諸人にしうし主師父母なり一切天台宗の人は彼等が大怨敵なり「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親」等云云、無道心の者生死をはなるる事はなきなり、教主釈尊の一切の外道に大悪人と罵詈せられさせ給い天台大師の南北・並びに得一に三寸の舌もつて五尺の身をつと伝教大師の南京の諸人に「最澄未だ唐都を見ず」等といはれさせ給いし皆法華経のゆへなればはぢならず愚人にほめられたるは第一のはぢなり
2  仏教史をひもとくと、正法流布の途上においては、幾多の先人が、宗教界、思想界で、あらゆる迫害と非難をうけてきた。しかし、御本尊を持ったが故に誹謗されることは、むしろ喜びであるという御金言です。
 仏法の奥底、生命の本質を明かし、国家、人類を救おうとする大思想とその実践の方途を知らない者に、ほめられる必要はない。「愚人にほめらるるは第一の恥、大聖にほめらるるは一生の名誉なり」との指導通りに、進んでいっていただきたい。
 折伏とは、末法の布教であり、正を正、悪を悪といいきっていく最も正義の行為であり、強い信念の実践です。そして、苦悩に沈む万人を救う最大の慈悲の行為なのであります。現代が人間性喪失の時代といわれるゆえんは、この”慈悲の理念”の欠如にあるといえましょう。
 したがって、現代にあって、折伏ほど、力強い、本源的な人間回復の運動は、他にないのであります。
 なおかつ、日蓮大聖人は、この一節において、主師親・三徳具備の御本仏であることを明かされております。その御金言をただ一筋に実践しぬき、魔の世界を仏の世界に転換させていく唯一の団体こそ、創価学会であります。
 この福運を思えば、権力の、弾圧や、評論家の妄評など問題ではない。私達は、毀誉褒貶にとらわれず、自らが信ずる、最も正義の道を堂々と歩んでいきましょう。最高の人生の王道を悠々と進んでいこうではありませんか。

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