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日蓮大聖人・池田大作

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全国大幹部会 常に信心の原点へ

1970.1.2 「池田大作講演集」第2巻

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1  あけましておめでとうございます。(大拍手)昨年中は大変お世話になりました。皆さん方が中核になっての戦いによって、学会は見事な発展を遂げることができました。心から感謝申し上げます。その功徳は御金言に照らし、子孫末代まで必ず通じていくことを深く確信していただきたい。(大拍手)
 また、皆さん方の健康とご一家の安泰を、私も常々祈念しております。また本日の初御開扉においても、心から大御本尊にご祈念申し上げました。どうか第二の十年を迎え、いつそうのご精進を心からお願いします。(大拍手)
 さて種種御振舞御書に次のような一節があります。すなわち「されば国主等のかたきにするは既に正法を行ずるにてあるなり、釈迦如来の御ためには提婆達多こそ第一の善知識なれ、今の世間を見るに人をよくなすものはかたうど方人よりも強敵が人をば・よくなしけるなり、眼前に見えたり此の鎌倉の御一門の御繁昌は義盛と隠岐法皇ましまさずんばいかでか日本の主となり給うべき、されば此の人人は此の御一門の御ためには第一のかたうどなり、日蓮が仏にならん第一のかたうどは景信かげのぶ・法師には良観・道隆・道阿弥陀仏と平左衛門尉・守殿ましまさずんばいかでか法華経の行者とはなるべきと悦ぶ」云云と。
 さまざまな角度から拝していける御抄ですが、端的に申し上げれば、いかなる正義の戦いであっても、その戦いが進むにつれ、先駆者に対しては、いわれのない無知な批判・中傷などの障魔が競い起こってくるものであるという御金言です。そして、そうした障壁があることによって、それらを善知識として、自己の人間革命も、また学会の前進・発展もあるというご指導であります。
 仏法史観にのっとって事実を達観し、批判があればあるほど、団結を強めて信心を深め、勇気をもち、力強く進んでいってほしい。また、いかなる批判をも敢然と打ち破り、必ず勝利の証拠を示すという見事な信念で、成長を遂げていっていただきたい。(大拍手)
 更に窪尼御前御返事には「ふかければかれず・いづみに玉あれば水たえずと申すやうに・御信心のねのふかく・いさぎよき玉の心のうちに・わたらせ給うか、たうとしたうとし」との一節があります。
 私どもの繁栄・福運・幸福の”根”はあくまで信心であります。また一切の活動の源泉も、同じく妙法以外にはない。今日まで未曾有の大勢力を築き上げてきた根源の力が、信心と団結であったことを再度確認しあい、常に信心の原点に立ち戻り、令法久住のために戦ってまいりましょう。
 未来にわたって爛漫と咲き誇る第三文明といえども、せんじつめれば、妙法が一〇〇㌫の土台となって、初めて建設できるのであります。したがって本年一年、学会の”根”ともいうべき座談会、教学、指導を全ての活動のリズムにして、地道な実践を積み重ね、更に信心の根を深くおろしていっていただきたい。(大拍手)
 どうか本年も事故なく、見事なる人間革命の道を歩まれんことを、同志の皆さま方にもよろしくお伝えください。(大拍手)

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