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日蓮大聖人・池田大作

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第5回四国幹部会 隣人を暖かく包容

1969.10.5 「池田大作講演集」第2巻

前後
1  人生は、死ぬ直前の数年間が勝負だともいえましょう。それまでの人生は、いわば過程、道程です。
 たとえ現在、成功して繁栄し、有名人になり、幸福そうな姿であったとしても、死ぬ直前が悲惨ならば、それは、はかない夢にすぎなくなってしまう。”一寸先は闇”といわれる通り、現実は非常に厳しいし、自分の力だけでは宿命転換は不可能といえます。ここに仏法の偉大さがあり、信仰の絶対的必要性があるのです。
 途中における喜怒哀楽のみに紛動され、真実の人生を見失うようなことがあっては、愚かであると思います。
 したがって、粘り強い勇気と、純粋な信心によって、着実に一つ一つの勝利を積み重ねながら、人生の最終的大勝利を目指していってほしいのです。(大拍手)
 次に、隣近所を大切にしていただきたいということを、申し上げておきたい。広宣流布、王仏冥合といっても、決して遠くにあるものではなく、一日一日の信心の積み重ねによって、初めて成し遂げられるからです。
 しかも、広宣流布の戦いは、学会員同士の会合、打ち合わせなどに限られるものでは決してありません。
 むしろ、それだけでは空転する場合があり、職場や学校等、友人、知人とふれあう社会の最前線こそ、真実の法戦場であるともいえましょう。
 また、最も近しい民衆こそ、隣人、友人、知人等であり、そうした人々と常識豊かに接し、調機調養して、よき理解者にしていくことは、とりもなおさず、妙法との縁を結ばせ、福運を分かち与えていくことにもなるのです。
 したがって、決して焦らず、友人、知人を多くつくり、包容しながら、伸びのびと、明るく活動していこうではありませんか。詮ずるところ、隣人との人間対人間、生命対生命のふれあいが、一切の根本の勝敗を決定する鍵となります。その潮流をつくっていくことが、最高の革新であり、根底から民衆を味方にし、本源的に救っていく原理であることを知ってほしいのです。(大拍手)

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