Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

全米に幸福の風 恵日山妙法寺起工式

1965.8.15 「会長講演集」第13巻

前後
1  アメリカの同志の皆さん、たいへんにしばらくでございました。皆さん方の元気いっぱいの姿を拝見しまして、ひじょうに私はうれしい。
 ただいま、もったいなくも、猊下よりお話がありましたごとく、朗らかに幸福生活を営んで、一生涯、有意義な人生を生ききっていただきたい。それがただ一つの私の願いであります。がんばってください。(拍手)
 さきほどから、何遍もお話がありましたが、本日は総本山より、日達上人猊下のお出ましをいただきまして、皆さん方もどれほどうれしいことかと思っております。
 再来年の春には、寺院落慶入仏式ができる予定になっております。その時にふたたび猊下をお迎え申し上げ、そして朗らかな、明るい、落慶入仏式を行い、そのあとでは、どこでも見られない文化祭を行なっていただきたいと思いますけれど、どうでしょうか。(拍手)
 インディアン語で“エチワンダ”ということは「風の吹く丘」だそうです。いま理事長は、「広宣流布の風を吹かせてもらいたい」といいました。私も同じ気持ちであります。ともに、「エチワンダ・オブ・ハッピネス」――幸福の風を吹かせていただきたい。
 大聖人様の仏法は、御義口伝に「今日蓮等の類い南無妙法蓮華經と唱え奉るは大風の吹くが如くなり」と申されている。三障四魔をいっさい打ち破っていく大風の力、不幸の塵埃をいっさい払いのけていく力ある仏法を意味します。
 したがって、この「恵日山妙法寺」を中心として、幸福の風をうんとアメリカ国じゅうに送ってあげていただきたい。
 大聖人の仏法は、一閻浮提の仏法と申され、世界の仏法を意味いたします。けっして日本だけの仏法ではありません。一閻浮提とは全世界という意義であります。
 日本の国においても、いままで偏見で見られ、いろいろと批判をされてきました。だが、いまでは厳然と日本の国の第三勢力となって、日本の柱となって、日本の未来を決定していくべき力にまで成長しております。皆、幸福であります。そして、世界の平和のために戦っております。
 同じく、アメリカの地においても、いまはなにやかや偏見で見られているでありましょうが、世界の救世主である日蓮大聖人様の御金言に、うそ、いつわりは断じてありません。かならず十年先、二十年先、三十年先、五十年先に、皆、大聖人様のこの仏法に、日蓮正宗に感謝する日がくることは間違いないということを、私は申しおいておきたいと思います。(拍手)
 きょうは八月十五日――日本の国の敗戦記念日です。そしてまた、アメリカの国としては、勝戦記念日であります。しかし、二十年たって日本の国もアジアの一国家として、ひじょうに多難な国であり、アメリカもまた勝戦国といえども、ベトナム問題、そしてまた国内問題においても、またたいへんな問題をかかえている。
 いま大聖人様の仏法は、この八月十五日を記念して、絶対平和主義の二十世紀、二十一世紀をめざして、いっさいを解決していける大仏法であり、大宗教であるということを私は断言したい。(拍手)
 ともども、からだを大事にしていただきたい。大聖人様の仏法の根本は、生命哲学です。生命の尊厳であります。いずれの国の人も、人間として平等であります。
 生命として平等です。その本質の解決が、大聖人様の色心不二の仏法であります。
 この仏法以外、この生命解決の道以外に、世界の根底的な平和の解決はありえない。どうかより以上力を合わせて、世界の平和のため、自分自身の幸福のために、仲良くまい進してまいりましょう。
 アメリカの皆さんは「仲良く」をモットーにして前進していただきたい。皆さん方のご健康と、ご健闘を、心から念願申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。皆さん方、どうかお元気で、このつぎ会うまで、おからだを大切にしてください。(拍手)

1
1