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功徳の源泉は折伏 中部総合本部幹部会

1965.7.10 「会長講演集」第13巻

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1  山田さんご一家は、純真な信心をしてきた一家です。私は山田さんが入信したときから知っています。戸田先生もよく知っておられた一家でした。奥さんがまたいい人なのです。いま本部の副婦人部長です。第一番の副婦人部長です。私は三年も、五年もまえから見抜いている。
 この奥さんはお姑さんがやかましいので、信心するまえは、自殺をしようかというところまでいったことがある。それが信心してから、がらっと変わってきたのです。婦人部のなかでは第一番の婦人です。その謙虚さ、信心の強盛さ、人のよさ、一家の明るさ。
 こんどの選挙についても、山田さんのほうがいちばんたいへんだった。全国区ではたいへんなところでした。私もあんまり応援に行けませんし、心配していました。けれども、さすが最優秀の成績で当選した。もっとも柏原さんが、いちばんよかったけれども、世帯数が多かったのであたりまえです。パーセンテージからいえば、山田さんが最高なのです。
 私はうれしかった。かつて山田さんは、毅然として学会を守って牢にはいった人です。そのときの奥さんの態度もりっぱなものでした。王仏冥合のために、広宣流布のために主人は牢へはいったのだと毅然たる戦いでした。主人もりっぱな戦いでした。戸田先生も称賛しておられました。私も称賛していました。それでやっとことしの一月、公民権停止が解けた。そして今回の参院選です。
 家庭では六人のお子さん全員丑寅勤行です。夜中に電話すると、お子さん方の丑寅勤行の声が聞こえてくるというのです。その題目の声を幹部の人たちが電話で聞いて「ああ、ほんとうにしっかりした一家だ。お子さん方まで自主的に、全員が丑寅勤行している」と。そんなことは山田さんも、奥さんも毛すじほどもいいません。それほど自主的に信心の深い、頼もしい一家なので私はなにも、お子さん方が丑寅勤行することをいいとはいいません。しかしお子さんが、しぜんのうちに“学会の方々がこんなに働いてくださっているのだ。こんなに一生懸命戦ってくださっているのだ”と感じて“おとうさん、おかあさんのためではなくして、広宣流布のため、学会の方々のために、せめてお題目を送っていこう”こういう気持ちでずっと勤行してきた。それはもう選挙の始まるまえからです。それを私は知っているのです。
 このことは、きょう初めていうのです。このたびの勝利は、そのくらいのたゆまない信心、虚栄のない、たくましい信心、名聞名利をなにも考えない信心。功名心なんか考えない、学会人のために、そしてまた王仏冥合のために、家族ぐるみで、一家和楽の闘争をしきった家庭が、最後は大勝利を博すことは絶対間違いないという証拠であると私は思うのであります。(拍手)
 私は人の前でほめたくないけれども、十何年間のご一家の信心の、あらゆる障魔を打ち破ってきた姿、学会精神に徹し切った冬のなかを進んできて、春を呼び起こしたその実証。まさしく模範であり、鏡であるということを、しいてきょうは皆さんにいいたかったのです。婦人部の方々も、柏原さんにつくことはとうぜんでありますけれども、山田さんの奥さんの信心を見習っていきなさい。
 また壮年部の方々も、山田さんの今日までの戦いを、よくお聞きになっていただいて、その信心を見習って、ご一家の大勝利を呼び起こしていただきたいと思うのであります。
 柏原さんから、さきほど話がありましたが、しっかり折伏しましょう。そのために題目をあげ、勤行すること、これが根本です。永久にそれしか成仏はないのです。しあわせはないのです。それから教学、座談会。そしてこんどは皆さん方の商売、生活、事業を確立していくこと。信心即生活ですから。これさえ地道に粘り強くやりきっていけば、もう大勝利は間違いありません。これを繰り返していきましょうよ。(拍手)
 口笛を吹きながら、歌を歌いながら、朗らかに、それを繰り返して、勝っていきましょう。このくらいの余裕のある基盤をつくってしまいましょう。こんどは。(拍手)
 所詮は折伏しかない。選挙は枝葉です。功徳の源泉は折伏です。それから私の指揮を見失わないでください。全員がひとりももれなく、達者になっていただき、和気あいあいたる家庭であっていただき、それで王仏冥合の戦いはニッコリ笑いながら、ゆうゆうと勝ち切っていけるという基盤を、きょうから着実につくっていきましょう。(拍手)

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