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日蓮大聖人・池田大作

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王仏冥合の実証を 臨時本部幹部会

1965.6.30 「会長講演集」第13巻

前後
1  皆さん、たいへん暑いところご苦労さまでございます。(拍手)
 このまえも話したとおり、大阪、愛知、兵庫、福岡とひじょうに苦戦である。このことは、私も初めから知っております。ほんとうに当落線上である。よし! それでは同志のために、弟子のために、少しでも激励になるのであれば行ってあげよう。こういって、ずっと一回りして、昨日帰ってきました。その途中で、東京も、なんとなくゆだんしているな、これは、なまやさしいものではないぞと感じました。けっしてゆだんできない現状であると、ありのままに話しておきます。
 私は全国区も地方区も全員当選間違いないと断言しました。しかし、私の断言は、仏の断言ではないから、この点はご了承ください(笑い)。断言と予言と確信は、日蓮大聖人様以外にはない。ですから、どういう結果が出ようと、退転しないでください(笑い)。将来のために、まえもっていっておきませんと「話がおかしいじゃないか、会長のいうことは」などという人も出るかもしれない。その点もご了承ください。(拍手)
 さて、わが王仏冥合の前進は、十年、二十年、二十五年の理想に向かっての前進であります。敵もあらゆる作戦を講じて、公明党、わが学会を押さえようとしてくる。三障四魔、三類の強敵は、とうぜんのことです。
 なぜなら、大聖人の御金言のとおりであるし、うれしいことです。いかなる戦いにおいても、攻防戦はやむをえない。少しぐらい前進が遅れる場合があるかもしれない。何十回となくある選挙です。しかし、私は皆さん方に、強く申し上げたい。
 いずれにしても、御仏智を感じ、御仏智に応じて、かならずや第一党になることは間違いないという断言であります。(拍手)
 私は若い会長です。皆さんの若い最高責任者です。どうか楽しみに待っていてください(拍手)。長生きをしてください。からだを大事にして、うんと楽しい生活をしてください。やはり、日蓮大聖人のおおせどおりに、多少の紆余曲折はあったけれども、王仏冥合が実現したと、かならずいってみせますから、それまで待っていてください。(拍手)
 いままで、私は公政連に対しても、公明党に対しても、大綱だけを教えて、あとは思うぞんぶんに、自由にやりなさいといってきました。
 しかし、今日では、日本の全大衆はもちろん、全世界の人々が、公明党を、創価学会を注目している。
 その意味においても、私が王仏冥合の指導者として、陰になり日なたになって、議員の同志をしっかり訓練しきって、応援してくださった皆さんのご期待にそえるようにいたしますから、安心してください。(拍手)
 いまの政治家たちは、みんな遊んでいるようなものです。自己顕現、自己宣伝だけに終始しています。どの政党の総裁にしても、委員長にしても、子供だましみたいなものです。国民を愚弄するのもはなはだしい。みんなゼスチュアだけです。民衆のためを思っている政治家などひとりもおりません。だまされてはいけません。(拍手)
 私たちは、自分の幸福のためにも、また子供の幸福のためにも、子孫末代の繁栄のためにも、自分たちの地盤を、民衆の団結の力で作り上げ、理想的な人生を歩んでまいろうではありませんか。(拍手)そのために戦いましょう。そのために前進しましょう。そのために勝ちいくさをしていこうではありませんか。(拍手)
2  公明党の議員がふえても、けっして、いばりちらしてはいけません。皆さん方の家来にしていきなさい。それが私の要望です。議員は民衆の公僕でなければなりません。
 日本の希望は、王仏冥合のために戦っていく議員の前進のみが、唯一の希望です。皆さん方が議員を使っていきなさい。その直結があるゆえに、ほんとうの民主主義になるのです。  王仏冥合の縮図になるのです。
 それを、いばったり、愚弄することがあれば、たいへんなあやまちです。そんなことはさせません。皆さん方が、よく監視して、足軽のごとく使っていきなさい。
 それで初めて民主主義の大勝利があるのです。王仏冥合の実証ができるのであります。(拍手)
 王仏冥合ということは、真実の民主主義の縮図です。民主主義の定義です。民衆から選ばれた政治家なのですから、民衆のいうことを聞かなければならない。一から百まで公僕です。大臣ということは、英語で公僕と訳します。選挙で応援してくださった皆さんのために働くのはあたりまえです。これほど明確に議員を指導しきれる政党は他にはありません。他の政党は、皆、金もうけであり派閥のためであり、当選してしまえば、民衆とは、なんら直結しない。だからぜんぶだまされてしまうのです。政治家をますます悪くしてしまう。選挙民にも責任があります。
 わが創価学会だけは、公明党だけは、他党のような腐った、濁り切った行き方はしないでいこうではありませんか。(拍手)
 私の指導を見失わないでいただきたい。“出たい人より出したい人を”これが今日までの学会の推薦です。
 創価学会は、政治偏重主義では絶対にいけません。王仏冥合でいくのです。そうでないと、口のうまい、政治のうまい者だけが偉くなってしまう。そんなことをさせてはならない。
 ですから、いっしょに団結して大聖人の令法久住のために、この大仏法を守り切っていこうではありませんか。(拍手)
 さまざまな妨害もあります。創価学会を撲滅せよ、公明党をさえぎれということは明瞭な事実です。しかし、このたびの戦いで、全員当選すれば、いかなる天魔の妨害も大聖人の軍勢をさえぎることはできないという、厳然たる証明をしきれるのです。このことを私たちは忘れないでいこうではありませんか。(拍手)
 こんどのいくさで、全員が勝ちいくさにはいっていくならば、これからの悪鬼魔神の働きというものは問題ではありません。
 自身に満ちみちて指揮をとっていただきたい。悔いのない前進をしきっていただきたいと願うものであります。(拍手)すがすがしい気持ちで、ニコニコしてやりましょう。(拍手)
 御本尊に直結した戦いに功徳がないわけがありません。功徳をうけ、宿命転換しきっていける悔いのない信心を、闘争していただきたい。皆さんのご健闘を心から期待いたしまして、私の激励とさせていただきます。(拍手)

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