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慈悲の政治実現 兵庫総合本部臨時幹部会

1965.6.24 「会長講演集」第13巻

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1  創価学会は、宗教革命を断行してまいりました。終戦後、宗教の戦国時代に、戸田先生がひとり法旗を高らかに掲げ、あらゆる激戦に打ち勝って、今日の日本第一の宗教界の王者になりました。いな世界第一の宗教界、思想界の王者であることは、論をまちません。
 大聖人様の所詮のご遺命は、王仏冥合達成であります。したがって、大聖人様の大生命哲学を根底にして、慈悲の政治を実現することが、すなわち王仏冥合の達成になり、化儀の広宣流布の究極になります。そのための政治家であり、私どもの選挙であります。
 いまの政界の実態は、戦国時代であります。いままで宗教革命をして、宗教界の王者として栄冠を勝ち得た。永遠に大聖人様の仏法を根底としていくことは、根幹であることはとうぜんでありますが、こんどは、この政界の戦国時代を、私どもの力で、団結で公明党が第一党の栄冠を勝ち得ようではありませんか。(拍手)
 いままでの参議院議員は、あまりにも年を取りすぎています。衆議院議員も同じであります。が、ほとんどが六十代、七十代、八十代で、いままさに脳いっけつで倒れんとしています。そのような政治家が多い。それでは日本の前途が危ういし、価値創造ができるわけがない。青年がつくわけがない、育つわけがないのです。
 そこへいくと、公明党の議員は、過半数が三十代であります。これは喜ばしいことであります。この年齢のうえからみても、本来、わが公明党が、第一党になることは間違いないと私は断言するものであります。(拍手)
 ただし、ここで議員になる人、また議員である人々は反省してもらいたい。ということは、民主主義の根本原理は、あくまでも、大衆から選ばれ議員が政治をとっていくということです。創価学会は大衆です。また創価学会は王仏冥合の大原動力です。その創価学会から、大衆から選ばれた議員は、権力をもって、学会員の前で、民衆の前でいばってはいけない。
 いままでの他党の議員は、いばりくさっているが、これは選挙民の無気力と、あまりにも島国根性であることと、はたまた、あまりにも封建制の血の流れをもった民族であるがゆえに、なんでも議員や大臣が偉いという錯覚に陥ってしまったことによるのです。ゆえに議員はなおさらのざばってしまう。そこに大きい、日本の政治の失敗があり、悲しみがあるのであります。負担があるのであります。
 わが創価学会は、真実のなかの真実の民衆でなければならない。王仏冥合はそこに築かれていくのであります。したがって、議員になった人は、王仏冥合のために、全魂を打ち込んで働いてもらいたい。偉くなったなどという考えは、微塵ももってはならない。また皆さん方も、公明党議員は偉いのだと、そういう考え方は絶対にもつ必要はありません。
 公明党の議員は、皆さん方の、大衆の、創価学会の家来であるという考え方で、議員を民衆のために、王仏冥合のために使い切っていけるひとりひとりになっていただきたいと思います。(拍手)
2  議員になったからといって、さも偉くなったみたいなかっこうをしたり、なんにも仕事をしなかったり、バッジだけ選んだり、栄誉栄達や名聞名利でいくような議員が、もしかあったならば、それはもはや王仏冥合の議員ではあります。民衆のための議員でもありません。創価学会推薦の議員でもありません。公明党の議員でもありません。それは獅子身中の虫であります。
 いまは、そういう人はひとりもありませんが、将来、そういうひともだんだん出るかもしれない。なぜかならば、皆さん方が議員の姿を見て“私もなってみたい、月給はうんともらえる、新聞にも出る”そういう安直な気持ちになったらたいへんです。
 学会では、政治活動などは一部分の一部分です。それを出たい出たいという気持ちになったならばいけない。“出たい人より出したい人”これが創価学会の今日までの選挙ではありませんか。(拍手)
 皆さん方は、他党の政治家もとうぜんのこと、わが公明党の政治家に対しても、きびしい監視をしていってもらいたい。国会議員はとうぜんのこと、市議会議員も、区議会議員も同じであります。
 私は、皆さん方の代表責任者として、私なりに、こんごは公明党の議員をりっぱな議員に育てるために、全魂を打ち込んで指導してまいります。
 なお年配者の方々は、どうか考えていただきたい。いま公明党の候補を応援しておりますが、その地盤をもとにして、こんどは皆さん方のお子さんが、いつの日か立ち上がって、また王仏冥合の戦いに戦うヒノキ舞台なのだ、これをつくっているのだと思って、がんばっていただきたい。また奥さまの方もその気持ちで、わが子の成長をどうか楽しみに、育て切っていただきたい。
 青年部諸君に申し上げたいことは、いま何人かの公明党の議員がいる。私からみれば、体内の爾前経であります。露払いであります。青年部各位が、これから、その石段を乗り越えて、大きく世界の大政治家として羽ばたいていく、その石段を先輩は築いてくれているのだ、同じく自分もその石段を築いているのだ、その上に最後は自分たちが乗り上がって、そして王仏冥合の総仕上げをするのだという心意気で戦っていただきたいと思います。(拍手)
 どうか、からだを大事にして、このままのペースをくずさないで、朝な夕な、必勝を御本尊様に、きちっと願い切ってあげてください。当選の日まで、当選の栄冠のその瞬間まで、御本尊様に願い切ってください。(拍手)元気で戦ってください。

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