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日蓮大聖人・池田大作

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代々会長の実践、精神学ぼう 東京第四本部地区部長会

1965.4.21 「会長講演集」第13巻

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1  一、そうとう年配の地区部長、地区担当員がいるが、その方々は初代会長牧口先生を見習って信心に励んでいただきたい。牧口先生は六十何歳になられても近代的な精神をもたれ、英語の勉強もされていた。まして当時、国家の弾圧が加えられたときに、国を救うのは妙法以外にないと、国家諫暁された。
 いまは学会の黄金時代であるが、この気概、確信、心意気、死身弘法の精神で最後まで学会員を守りきっていこうとする偉大な慈悲――それを見習ってほしい。
 要は広宣流布のためでもなく、王仏冥合のためでもなく、一生成仏のための信心であり、自分自身の最後の大勝利の姿、栄光ある終幕の人生のありかたをつくりあげるのが信心なのである。それが永遠の生命の黎明であり、永劫の福運をつかむ因であると自覚していただきたい。
 一、次に四十代、五十代の地区部長、地区担当員に申し上げたいとことは、二代会長戸田先生を見習ってほしいことである。事業の面でも苦境と戦い、最後はりっぱに勝利を得られた。信心の面でも、二年間の牢獄生活をなされ、学会員を守り、民衆の幸福を願いきって、堂々たる正義のいくさを行なった。
 事の一念三千の当体であり、大聖人の弟子があるとの資格からみれば、幹部といっても、なんら組員と差別はない。したがって壮年の中堅幹部は、みずからの一生成仏のため、子孫の福運、先祖への回向のために、自分に責任があると自覚して、戸田先生の精神を見習い、随力演説し、自分らしく最後まで信心をまっとうしていただきたい。
 一、私は青年の代表である。青年らしく土台を築き、いかなる苦労をしても、学会員のために奔走し、年配者の方々を守りきっていく。この決意で一生悔いなく戦っていきたい。皆さん方のお子さんが大活躍できる道もつくっていきたい。したがって、隊長、区長の幹部は、私のいい点を見習ってほしい。
 このように創価学会は、高齢の方であれば初代会長、壮年幹部であれば戸田先生、青年ならば三代会長の私と、いっさいの階層の幹部を指導できる基準、模範のある完ぺきな指導陣営であると思う。
 一、ある人が「学会のいいことはわかってきたが、勤行と題目はもう少しかんたんに……」と、苦情を含めていっていた。深夜の一時、二時ならとともかく、午後八時や九時や十時ごろに勤行をしていて「うるさい」などということは見当違いである。
 一般ではもっと非常識な騒音がある。そうであれば、この乱れきった無責任時代にあって、人のため世のために働いていくことは、最高に価値ある行動である。ほんとうにその人がまじめな人であれば、雪山童子のように法を求めるのがとうぜんであり、人間性の正しい発露である。それを忘れ、批判をするのは、悪魔の所作であり魔の働きである。
 一、まして創価学会のありかたは大御本尊様を根本とした真心ある行動である。
 いっさいが功徳の源泉になり福運の根本になる。したがって、間違った行動はない。
 大聖人の弟子として、わが身の幸福のため、社会の繁栄のために戦う行動は、日本のため、世界の民衆の幸福のためである。
 一、先覚者、先駆者にはそれだけの批判はつきものである。いわんや私どもは外道の彼らとは本質的に異なり、犠牲はない。功徳に包まれていく先駆者なのである。
 一、身近なことで悩み、苦しんでいる人もいると思う。だが大聖人様も「我及び我が弟子、諸難に値うとも疑いの心なくんば自然に仏界に至るべし」とおおせのように、御本尊だけは疑ってはならない。苦しければ苦しいなかに題目をあげ、悩みがあるなら、悩みをもちながら唱題していきなさい。大聖人が放置するわけがない。「臨終只今にあり」と思って信心をまじめに勉強していただきたい。

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