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信心根幹の闘士に 兵庫総合本部幹部会

1965.3.9 「会長講演集」第13巻

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1  皆さん、こんばんは。べつにこと新しい話はなにもないのです。ただ皆さん方の元気なお姿を拝見して私はうれしい。ひじょうに兵庫は明るい。頼もしい思いであります。安心しております。(拍手)
 今回の戦いもたいへんであることは、よく知っております。私は生涯、皆さん方が戦いをしやすいように、楽しく活動できるように、勝利が獲得できるように、せめても、東京の地より題目を送って送って、送りぬいてさしあげますから、元気でやりなさい。(拍手)
 そして皆さん方にとっては、たいへんないくさです。しかし、これほど自分が成長できる段階は、一生のうちに少ないでしょう。喜んで、四つに取り組んで実践していきなさい。活躍していきなさい。その中から自分自身の生涯の、強い強い財産を築きなさい。
 なんでもいいからひとつ、生涯、永遠のくさびを、自分自身に打ち込みなさい。
 力をひとつ生み出していきなさい。これが私の願いであります。(拍手)
 勝負は時の運です。皆さん方が悔いのない“ああ楽しかった”“おもしろかった”とこれだけいえる戦いをしなさい。いいですか。(拍手)
 疲れてはいけない。苦しんでいてはいけない。朗らかにいきなさい。明朗快活にいきなさい。いつも声が枯れているようではしょうがない。それでは枯れススキみたいだ。(笑い)渡部君も中尾さんも、若々しく、皆さんといっしょに戦っていきなさい。
 これっぽっちの、これっぽっちのといえば、なんだか皆さん方におこられてしまうかもしれないけれども、私からみれば、兵庫の、このぐらいのいくさは、ほんとうにかんたんないくさなのです。
 かつて戸田先生が学会再建当時、今日を築くいくさ、それから、昭和三十一年の参院選、そのときのいくさからみれば、十倍も二十倍も百倍も、やりやすいのです。
 けれども、皆さん方にとってはたいへんなことも、私はよくわかっております。
 しかし大きい的がなければ、福運は積めない。宿命転換はできない。人間革命の背水の陣の、強い推進はできない。それは私がよく知っている。御書にもそのとおり書いてある。
 なんらかの形態で、そういう試練をうけていく以外にない。その意味で、この戦いは、ひじょうによいチャンスです。絶好のチャンスです。くどいようではありますが、今回の戦いをとおして、みんな一歩前進し、功徳をうけてください。(拍手)
 大東亜戦争で、日本は負けた。大東亜戦闘のときの敵はアメリカであった。しかし、帝国陸軍の将校いわく、私はべつに兵隊さんではありませんが、(笑い)聞くところによると(笑い)“わが敵はアメリカ軍と、そして帝国海軍である”といったそうです。反対に帝国海軍の将校、将官連中は、“敵はアメリカと帝国陸軍である”と。これでは日本の国が勝つわけがない。出発から内部分裂をしていた。本末究竟して等しい。勝てるわけはない。
 兵庫は団結して。団結ほど強いものはない。御書には“異体同心なれば万事を成ず”とこのままの団結で、鉄の団結で進んでまいけば、勝利は間違いないと思います。(拍手)
 負ければ“団結が欠けていた”ということになってしまう場合がある。気をつけてください。(笑い)
 また連合軍は、いちおう日本軍を破るために団結した。しかし、連合軍として、戦いが終わってしまえば、あとは分裂です。弱いものです。ソ連とアメリカを見てもそのとおりです。イギリスもそのとおりです。日本史を見ても今川勢のあの連合軍、柴田勢のあの連合軍、いずれの場合も連合軍は最後は弱いものです。
 わが学会は、連合軍ではありません。ぜんぶ学会育ち、地涌の菩薩の、信心根幹の闘士です。この団結で進めば強いことはとうぜんです。無敵であります。自民党や社会党や、共産党や民社党は、すでに団結がありません。また派閥の連合軍です。いままでの歴史から考えて、道理のうえから推測し、また事実の現証からみて、滅んでいくことはやむをえない。しぜんの姿です。われわれは団結して進もうではありませんか。(拍手)
 次の大事なことは、幹部が組織主義、権威主義で、みんなに圧迫を感じさせ、引っぱっていくような戦いは長つづきしません。それはドイツもそうであったし、日本の軍部もそうであった。そういうことは、私は大嫌いであるし、間違っていることをよく知っております。ゆえに大事なことは、信心であり、勤行であります。
 自分が信心で進めば、みんなも喜び勇んで前進する。また信心指導を根幹に、王仏冥合の指導を根幹にしていくならば、ひとりひとりが御本尊と直結し、境智冥合して奮い立っていきます。
 民衆からのしぜんの盛り上がりができます。それが創価学会の姿であり、前進であり私ども精神でなくてはならない。
 したがって、指導の任にあたる者も、それをささえる者も、境智冥合して、喜び勇んで進んでいかなければならない。その源泉が信心であり、勤行です。いっさいの根本が勤行にあるということを忘れないで進んでください。(拍手)
 他の世界は、そういうわけにはいかない。どんな政党でも、どんな団体でも、理想的には、いま話したようにしたいのです。だが、どこもできない。
 御本尊を受持することは、ひとりひとりのもっとも根本的なる自我の確立です。
 したがって、ぜんぶ平等です。そのうえに立っての民衆救済てあり、隣人の救済であり、大理想の実現に向かう躍動なのであります。上も下もない。右も左もない。
 これほど深く、幅広く、そして大河の流れるごとく前進している団体は、創価学会をおいて、永久にないということを、私は断言したいのであります。(拍手)
 兵庫はその理想的な縮図のひとつとして、戦っていただきたい。すでに戦っていると思いもす。
 最後に申し上げたいことは、どうか、からだを大事にして、リズミカルに活躍していただきたい。また夜は早く休んで、いつも明朗快活であっていただきたい。
 髪の毛が、遠くから見ると、まるで、クマかなにかが動いているような髪の毛ではいけけない。(笑い)男性の方も夜中の目がぱっちりあいて、昼間はなんとなく大石蔵之助をまねているような(笑い)、そういう姿ではほんとうのいくさはできない。
 信心即生活です。これからまだ百日間あります。ゆうゆうたる指揮をとりなさい。
 ゆうゆうたる活動をしていきなさい。自信満々の前進をしなさい。確信に満ちみちた座談会をしきっていきなさい。そうすれば一日一日、一か月一か月、しぜんに偉大なる前進を遂げることになります。ご健闘と、ご健勝とを、心からお祈り申しあげます。

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