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日蓮大聖人・池田大作

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王仏冥合の実現へ 支部旗返還授与式

1965.2.28 「会長講演集」第13巻

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1  たいへんにおめでとうございます。きょうから、ふたたび新しい心意気をもって、自分自身のために戦っていただきたい。
 最高に充実した人生は、しあわせです。この充実は広宣流布に向かっていく人生以外には絶対ありえない。したがって、人のため、そしてまた令法久住のために、しょせんは自分自身、一家のために元気いっぱいに指揮をとっていただきたい。
 創価学会もひじょうに強大になってきた。あらゆる面で日本一であることはとうぜんです。いままで批判をしてきた連中が、しだいに創価学会の力に対して、認識をあらたにしてきている。おせじをつかってきている。時代は大きく変わってきております。
 その反面、やきもちを焼き、自分の地盤をこわされるもので、批判も多くなってくることは、御金言に照らしてとうぜんです。この両面の作用、それ自体が、まさしく広宣流布、王仏冥合の機がさらに熟している大瑞相であります。
 いかに批判しようが、いかに無認識の連中がやきもちを焼こうが、妙法蓮華経にはかなうわけがない。大宇宙の大法則には従わざるをえない。反逆すれば罰をうけるのはとうぜんです。滅びていくのはとうぜんな原理です。
 強い強い確信をもっていただきたい。強い強い自信と信心で指揮をとっていただきたい。指導していただきたい。
 かつて有名なギリシャ文明があった。その時にギリシャを征服したローマはそのギリシャ文明に対して、ひじょうに反感をもっていた。しかし、そのギリシャの国内に、ほうふつとして台頭している文化のかおり、この事実の実相に対しては、どうしようもない。
 ローマの政治家たちは、なんとか異国の文明であるがゆえに、ギリシャ文明を滅ぼしたい。受け入れることのできないようにしたいと思っていた。しかし、民衆の心は賢明です。心あるローマの指導階層の人々は、どうしてもローマに、あのギリシャの文明をうける以外にない。採用する以外にない。その機運がしだいに台頭して、かのローマの文化に、いっさいを受け入れてしまった。
 と同じように、今の世間も、創価学会に対しては、批判の余地がない。枝葉のことで、とやかく無能にも批判してきている。
 創価学会ほど、民衆の幸福と安泰のために戦っている団体は、絶対に日本にはない。批判すれば批判するだけ、それだけ日本の国の安泰は遅れるだけです。平和が遅れるだけであります。
 心ある人々は、どうしても創価学会を見習わなくてはいけない、創価学会のあの事実の力、秩序ある前進、幸福なる姿、これは認識しなくてはいけない、採用していくべきである、この動きがくることも必然であります。
 「創価学会は排他的である」と、よくいう。排他的であったならば、どうしてこれだけの人が入信するか。どれほどいまの評論家をはじめ、政治家や指導階層のほうが利己主義で、排他的であるかわからない。
 「正しい仏法を信心しなさい。幸福になりなさい」と教えることが、なんで排他的か。これ以上の包容力ある前進はないと思う。どうでしょうか、皆さん。(拍手)
 これからさまざまな戦いもありましょう。しかし、日蓮正宗創価学会の大精神は、ただひとつ大御本尊を抱きしめて、王仏冥合の実現に一直線に進むだけです。しょせんは随自意です。勇気をもって進んでもらいたい。確信をもって指導していただきたい。
 根性曲がりや、利用信心の人や、罪業深い人や、だれびとも救うことができないその人たちを、私どもはめんどうをみております。皆さん方のその指導、ならびに忍耐強い活動はたいへんであると思います。
 しかし、大御本尊が見ております。三世十方の仏・菩薩が照覧しております。“諸天善神の加護は絶対なり”と信じきっていただきたい。その証拠として、皆さん方の生命に、生活に、家族に厳然たる絶対的幸福の現証がわいてきます。
 私も、いままで以上に前進いたします。私とともにこの一生を、有意義に、悔いない充実感に満ちみちた一生であらんために、戦っていただきたい。お願いします。
 今晩また本部の幹部会がありまして、いろいろと理事室から指導があると思いますが、その大綱の指導をよくうけて、あとは皆さん方がそしゃくして、支部員の人たちにきめ細かい教え、指導していただきたい。ひとりの退転者もないようにしていただきたい。そしてまた愚かな事件を起こさないようにしていただきたい。
 いつも明るく、楽しく、そして仲良く、着実に進んでいっていただきたい。けっしてむりをする必要もありません。背伸びをする必要もありません。道理正しく、ゆうゆうたる将軍とし、指導者として、進んでいっていただきたい。これだけお願い申し上げまして、私の激励のあいさつとさせていただきます。たいへんにご苦労さまでございました。

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